障害福祉×デザインの想造楽工、国際芸術祭で空間デザインを制作。
群馬県中之条町の福祉施設とコラボレーション
株式会社ニューモア(本社:東京都三鷹市 代表取締役:YORIKO(宮島 依子))が企画運営する、障害を持つ人々の絵を商業デザインに展開する事業「想造楽工(そうぞうがっこう)」は、群馬県中之条町で開催予定の国際芸術祭「中之条ビエンナーレ」にて、駅前の公式インフォメーションセンター(旧ヤマザキショップ)・中之条町ふるさと交流センターつむじ内の公式ショップの空間デザインを制作いたします。今回のデザイン制作では、中之条町の障害福祉サービス事業所「ほほえみ工舎」とコラボレーション。利用者30名と絵の制作を行い、出来上がった原画を空間デザインに使用しました。
「中之条ビエンナーレ」は現在、緊急事態宣言延長により開幕延長中ですが、特設サイト(https://nakanojo-biennale.com/2021/)にてオンライン作品の公開を行っています。想造楽工の手掛けたデザインは、9月18日より同サイトにて公開されています。
想像楽工のアーティストページ:https://nakanojo-biennale.com/2021/artist_channel/yoriko-sozogakko/
地元の福祉施設利用者の絵が中之条ビエンナーレを訪れた人をお出迎え
「想造楽工」は、障がいを持つ方々をイラストレーターとして迎え、彼ら/彼女らの絵を使用したデザイン制作事業を展開しています。これまで、15の企業や自治体とコラボレーションし、空間デザインやグラフィック制作、壁画ペイントを手掛けてきたほか、オリジナルグッズの制作・販売を行っています。
今回、群馬県中之条町で行われる国際芸術祭「中之条ビエンナーレ」で公式会場2箇所の空間デザインの制作を行います。デザインを手掛けるのは、中之条駅前のインフォメーションセンター(旧ヤマザキショップ)と市街地にある中之条ふるさと交流センターつむじ内のホール。
今回のデザイン制作では、地元中之条町の障害福祉サービス事業所「ほほえみ工舎」の利用者30名とデザインで使用する絵を共同制作しました。ほほえみ工舎が芸術祭に参加するのは今回が初めてでしたが、それぞれの感性をいかした絵が仕上がりました。
現在、想造楽工の作品は中之条ビエンナーレ2021 オンライン(https://nakanojo-biennale.com/2021/)にて公開中です。
想造楽工が手掛けたデザインも、映像にてお楽しみいただけます。
【デザインのポイント】
中之条町に生息する生き物、植物の絵をほほえみ工舎のみなさんに描いてもらい、仕上がったのびのびとした世界観をいかした空間デザインを考案しました。デザインを行った2か所では、同じ原画を異なる表現方法で使用しデザインを制作しました。
駅前のインフォメーションセンターでは、入口外観や店内に絵を模写。内装には町の端材組み合わせて制作した什器やインテリアを使用しました。
中之条ふるさと交流センターつむじのホールでは、原画を170mの布に染色し大胆に配置。オパールという布を酸で溶かす特殊な製法で、絵柄が半透明に透けて見える上質な仕上がりが奥田染工場(東京都八王子市)協力の元実現しました。
のびのびとした豊かな表現で描かれた中之条の生き物たちを、ぜひじっくりご覧ください。
【総合ディレクター山重徹夫さんのコメント】
想造楽工のことを知り、多様な個性を持つ人の良いところを自然に引き出す力を感じました。場を作り、自由に絵を制作してもらい、それを最後ひとつの形にまとめる力を中之条町で発揮して欲しいと思い、今回空間デザインを依頼しました。
中之条ビエンナーレは当初から、地域との交流・協働に重きを置いてやってきました。とくに福祉作業所は、地域の多様性が集まっている象徴の場所です。コロナ禍で地域との関わりが消極的になり、交流の場を失いつつある中で、良い形で地元の福祉施設との協働が実現できました。
駅前のインフォメーションセンターは来場者が最初に訪れる、町・芸術祭一番の顔。そこに地域の個性を活かしたデザインを素敵にまとめられたことをとても嬉しく思います。(インフォメーションセンターとして利用した)旧ヤマザキショップのおかあさんも嬉しそうにしていたのが印象的でした。
中之条ビエンナーレについて
特色のある文化をもつ群馬県中之条町で開催される国際芸術祭。
中之条町は、雄大な山々に囲まれた地形やラムサール条約湿原、温泉郷、養蚕天蚕文化、伝統が受け継がれる民俗行事や祭事など、変化に富んだ地形や気候が美しい里山文化を織りなしています。2007年に始まり第8回をむかえる「中之条ビエンナーレ2021」では、国内外から創造的、革新的なアイデアやプロジェクトをもつ多分野の滞在制作アーティストによるアート展示、演劇、身体表現などのパフォーマンスを開催します。
今年は、群馬県を含む緊急事態宣言延長をうけ、開幕時期を延期。現地での開催に先立ち、特設サイトにてオンライン作品の公開やオンラインイベントを開催しています。
中之条ビエンナーレ2021 オンライン 特設サイト:https://nakanojo-biennale.com/2021/
現地開催期間:9月21日時点未定。下記条件を満たした場合開催。
【会場オープンの条件(9月7日時点)】
・関東への緊急事態措置が解除されていること(群馬、東京、神奈川、千葉、埼玉、栃木、茨城)
・群馬県の警戒度が「3以下」であること
公式HP:https://nakanojo-biennale.com
障害福祉×デザインの協働チーム「想造楽工」
想造楽工は、「障害の壁を越え、持ち味を生かし『好きなことを仕事にする喜び』『他者と協働する楽しさ』を誰もが目指せる世の中をつくる」をミッションに、2020年に創業したブランドです。
福祉作業施設に通う障がいを持つ方をイラストレーターとして迎え、慈善事業ではなく「ビジネス」として事業を展開しています。障がいを持つ方々の絵の表現力の可能性を信じ、それぞれが持ち味を発揮し社会と対等に交わり働く環境をつくることを目標に活動しています。
6月1日にはオンラインストアをオープンし、障がいを持つイラストレーターと共にデザインしたポップで楽しいファッション、生活雑貨を展開しています。(オンラインストア:https://sozogakko-store.com)
想造楽工
公式サイト|https://sozogakko.com
公式Instagram|https://instagram.com/sozogakko_official
オンラインストア|https://sozogakko-store.com
株式会社ニューモア
本社所在地|東京都三鷹市上連雀7-28-20
設立日|2020年4月1日
代表者|YORIKO(宮島依子)
WEBサイト|https://www.newmor.net
引用元:https://www.sankei.com/economy/news/210921/prl2109210157-n1.html
こんにちは、就労移行支援の利用者Aです。
8月に利用者Mさんが投稿していただいた「障害福祉×デザインの想造楽工」が国際芸術祭で空間デザインを制作されるそうですね。
独創的でのびのびした、ユーモアあふれる絵で、優しい雰囲気で和むというところが魅力ですね。
障害があるないに関わらず、「デザイン」を仕事にするのって難しい
ですが、個人・団体、行政・民間問わず、福祉の枠を超えた様々なコラボレーションを目指していくそうなので、今後も彼らのご活躍を応援します。
能力を発揮出来る場所を作ることことの大切さについて考えさせられる記事でした!!