【障がい者福祉】「補聴器を拾ったら警察署に届けて」業界と警察庁がはじめた取り組みがTwitterで拡散 なんというすてきな世界……
補聴器を拾ったら、最寄りの警察署に届けて——。補聴器業界と警察庁が新しくはじめた取り組みが、Twitterで2万6000件を超えるリツイートを集めています。拡散のきっかけになったのは、東京都亀戸にある補聴器店「亀戸まごころ補聴器」(@magokorohearing)さんのツイートです。
「亀戸まごころ補聴器」さんが紹介したのは、拾った補聴器を警察署に届けると、製造番号をたどって販売店に連絡、購入した持ち主をたどることができるという仕組み。この取り組みを進めている日本補聴器販売店協会に話を聞いたところ、2月の上旬に全国の警察署へ周知され、運用はすでに始まっているとのことです。
補聴器は高価なものだと数十万円することもあるため、無くしてしまった際にユーザーに強い負担をかけることも。投稿には、「私も補聴器遣う身として有難い情報です」と実際のユーザーからの声や、「聴力の弱い人に優しい社会になると良いな」と取り組みを知った人たちからのコメントが寄せられています。
編集部では、拡散のきっかけになった「亀戸まごころ補聴器」の店主・岡田さんに話を聞きました。
——高価なものだと数十万円することもある補聴器ですが、実際に落としてしまう人が多いのでしょうか?
岡田さん:コロナ禍で、マスク使用が日常的になり、マスク着脱時にひもが引っ掛かり補聴器が外れるようになりました。特に耳掛け型補聴器の場合です。外れて落下、さらにそれに気が付かず、「帰宅したら耳についていなかった」という方がとても多くなっています。狭い耳の上に、補聴器、マスク、さらにメガネも……耳の上が混雑しています。
——今回の取り組みを岡田さんも「素晴らしい」と称賛されていました。これまでは、落とした補聴器が見つかることはまれだったんでしょうか。
岡田さん:この仕組みになって日が浅いので、効果はまだ分かりませんが、外出先で落として、どなたかに拾われ持ち主に戻ったという事例はほとんどないと思われます。事実、弊店では皆無です。遺失物届を出した場合も同じです。家庭内でもどこか隙間に入ってしまうと、小さくてなかなか見つからないようですね。
——今回の、日本補聴器販売店協会の取り組みについて、率直な感想を改めて聞かせてください。
岡田さん:とてもうれしく、喜ばしいことだと思います。当たり前であるようで、当たり前ではなかったのだなと。ただ、今回の反響であらためて感じたことは「そもそも補聴器を見たことがないから、気が付かないかも」「そんなに高価だと思わなかった」「集音器やイヤホンと見分けがつかない」などの声が多いことでした。
拾われる前の情報が周知されていなければ、大切なお身体の一部として高価な補聴器を拾ってもらえないですから、もっと、補聴器や補聴器ユーザーのことを知って、理解していただく啓蒙活動が必要だと感じています。
余談ですが、20年くらい前に、「ヨーロッパを海外旅行中に落とした補聴器が、数カ月後に海を渡り日本の持ち主に戻った」という投書を読んだ記憶があります。日本では、やっとこれからですね。この取り組みが周知されることで、難聴者や補聴器ユーザーが、暮らしやすい国になれば、こんなにうれしいことはないです。
https://news.biglobe.ne.jp/it/0312/nlb_220312_9042080850.html:BLGOBEニュースより引用
こんにちは。
エナベルで就労移行支援を利用しているAです。
補聴器は医療機器で集音器は音響機器なので、医療費を年間10万円以上支払った場合に申請できる「医療費控除」は補聴器の購入代金も対象となります。補聴器購入で医療費控除を申請する手続きや、補聴器の購入で利用できる公的助成などもあります。ただし、補聴器によって1年間や、2年間メーカーの紛失保証がついている場合がないと、色々と大変なんです。
補聴器はお値段も高いですし、失くしたからと言って簡単に新しく買おうというわけにはいきませんよね(;^_^A
路上で見ても分かりそうにないと感じる方もいらっしゃるかと思います。
こういう時こそ、記事に書かれている「聴力の弱い人に優しい社会になると良いな」と取り組みを周知してもらえたら嬉しいです。
先ずは、無事に落とし主に帰って良かったですね。警察の取り組みもこの先重要になりますので、この連携プレーは賞賛します。