【今日は何の日】6月15日
読者諸兄、いつも拝読ありがとうございます。長尾です。
今から353年前の1667年6月15日。フランスの医師ジャン=バティスト=デニが、世界初となる人体への輸血を行いました。
このとき、デニは15才の少年に約400CCの羊の血を輸血し、少年の命を救いました。彼は生き延びたものの、その後別の被験者に輸血した際には、被験者は死亡。その他様々なことがあり、フランスでは1670年以降、人体輸血は禁止されました。その後、安全な輸血法が開発されるのは、それから230年あまりが経過した1902年。オーストリア・ハンガリー帝国の病理学者カール=ラントシュタイナーにより血液型が発見され、血液の凝固防止の方法が確立した後のことだそうです。
現代では、重傷患者に不可欠である輸血。ですが、そこに至るまでには、先人たちの様々な試行錯誤があったのは、言うまでもありません。我々が普段目の当たりにする当然な事柄も、すべては先人たちの努力、犠牲の上に築かれているということを、忘れてはならないと、筆者は思います。
[amazonjs asin=”449801913X” locale=”JP” title=”輸血学”]