【エナベルの本棚】乙女男子に恋する乙女

こんにちは、エナベルで就労支援を受けているОです。

突然始まりましたブックレビューであります。

誰だ誰だ、これはただのAmazonアフィリエイト稼ぎだろう? という人は、そういう人にしっかり言っておきますけどね! その通りです。

とはいえ、ちゃんと読んで面白かった作品だけを紹介するので安心してください。

アフィリエイト目的で流行とかバズったものを無理に紹介することはしません。

ついでにリンクから買ってくれると、こっちもアフィリエイト収入になって助かります、よろしくお願いいたします。

乙女男子に恋する乙女

とうる理由で男性恐怖症になってしまった主人公が、電車でたすけられた女性……実は女性ではなく女装している乙女男子だったというところから始まります。

はからずも女装した男性に恋することになった主人公や、その親友、そしてその主人公に恋する男の子が、ひょんなことからやっぱり女装することになったりして……という、なんかとてもたくさん女装男子が登場する物語です。

とはいえ、この作品のいいところが女装する男性がLGBTとかジェンダーとかそういう問題とか気にせず、ごく自然に女装して生きているというところなんですね。

男の姿をしていても女性の姿をしていても、自然に魅力的な人は魅力的、そんな当たり前の事を気づかせてくれる作品です。

そして、この作者の作風として人間関係が少しずつ複雑に面倒くさくなっていくところがまたいいんですね。登場人物がみんないい子なのに、なぜか互いに気遣いあいすぎるせいで関係が複雑になっていってしまうあたり。

そう、1980年代の全盛期の『りぼん』にあったような、古きよき少女漫画を感じさせる作風で、それがかえって2020年代にもなろうとする今になって新鮮なんですね。

登場する人物がほぼ例外なく他人に気づかいの出来るいい人ばかりなので、安心して読めるところもすばらしいのです。

どぎつい恋愛沙汰に食傷気味の人とかに是非手を取っていただいて、ほっこりしていただきたい。そんなやさしい世界の作品です。

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