【エナベルの本棚】シネマこんぷれっくす!

映画も面白いが映画を見ている人も面白い『シネマこんぷれっくす!』

高校とよくわからない勧誘に誘われるままシネマ研究会に入った主人公が、シネマ研究会の変な人たちとひたすら映画談義と騒動に明け暮れるマンガです。

このマンガの何が面白いか? というと「映画も確かに面白い、だが映画を観ている人も面白い!」という発見でしょう。

たしかに、映画文化は長い歴史がありますし多種多様な映画が生まれてきました。ですから映画好きという人たちもそれと同じぐらい歴史があって、多種多様な人たちがいるわけです。

ひたすらカンフー映画を追いかけている人もいれば、B級どころかクソ映画、もといZ級映画を追い求めている人もいます、実は映画というのは映画だけが面白いのではなく、映画を観ている人も面白くしてしまうという作用があるのです!

と錯覚してしまいそうなぐらい、このマンガには映画好きという共通点はあるものの、映画好きなせいで、いろいろとおかしくなっていった人たちが集まります。

そんな映画好きのぶっちゃけ行ってしまえば変人たちが、ひたすら映画談義にあけくれます。「字幕派と吹き替え派の終わりなき戦い」、「クソ映画の沼に人を引きずり込もうとする先輩」、「映画は一人で見るのがいいか? みんなでみるのがいいか?」などなど、映画の紹介というよりも「映画をとりまくファンたちの奇妙な生態」について観察しているような気にさせてくれるのがこの作品のいい所です。

ぶっちゃけ映画好きでなくても、映画をしらなくても、面白く読めますし、逆にこれを読んでいるうちに「映画って面白いんじゃね?」と思わせてくれます。

そのおかげで、いろいろな映画の見方、いろいろな映画の存在などを楽しく読むことができます。

全体的にギャグタッチですので、映画そのものをしらなくても、それにまつわる人たちの人間模様を見ているだけで「映画って面白いな」と思わせてくれるマンガなのです。

映画は、それを観ている人を見ているのも面白い!

そんなマンガですのでとても楽しい学園映画ギャグ漫画ですよー。

 

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