「推し」は心の中の小さな神さま 「内なる衝動」「尊さゆえ」みんなが推しを推す理由
いまや、応援する「推し」がいるのは決して特殊なことではない。推しから幸せをもらい、推しの幸せを願う。推しがいるから人に優しくなれる。
(中略)
3月上旬の週末、東京・原宿の竹下通りにあるステージには、10代後半から40代まで、50人以上の女性が詰めかけた。
男性地下アイドルグループに会うためだ。
新型コロナウイルス対策で、観客は着席しフェイスシールドとマスクを着用しなければならず、声援も送れない。
それでも、好きなメンバーカラーのペンライトを振って応援した。
東京都内の看護師の女性(25)は、友人に誘われて行ったライブで「初めましてだよね」とあるメンバーに声をかけられ、感激して通うようになった。
「コロナで仕事が大変になったのですが、『推し』に会ったら仕事を頑張ろうと思える。夜勤明けでも来ちゃいます」(女性)
女性が話す「推し」とは、応援するお気に入りのメンバーのこと。推しにかける思いは熱い。
「推しに私は幸せをもらっている。だから、推しにも幸せになってほしい。職場の後輩にも『布教』しています。もっといろんな人に知ってもらいたい」
「推したい」瞬間山ほど
かつて一般人が応援する対象といえばアイドルで、1970年代の親衛隊を始め、一部熱狂的なファンによる、というイメージが強かった。
だが、いま、この女性のように応援する「推し」を持つ人は決して特殊ではない。
ツイッターでは秒単位で「推し」という言葉がつぶやかれている。
昨年、NHKの「あさイチ」が「あなたの“推し”を教えて!」とアンケートを実施したところ、番組史上最多の4万4千件以上のコメントが届けられた。
「推す」対象はアイドルだけでなく、俳優やアニメキャラなど多岐にわたる。
推しについて考えたり、情報収集や応援したりすることを「推し活」という。
(中略)
■適切な距離感で楽しく
背景には、冒頭の女性が示したような「布教精神」がある。推しを第三者にも好きになってほしいと多くの人が思うという。
「SNSがない時代は、対象を仲間内で愛でる文化で、外からは近寄りがたく見えていた。
10年頃からツイッターが普及し、自分の好きなものについて話したいという欲求と相まって、広がっていったのです」
横川さんは推しの効用を語る。
「推しがいれば、人に優しくなれる。推しが見ていると思うと、悪いことはできない」
つまり、推しとは、小さな神さまのようなものなのだ。
「自分の心に家族とは別の大切な存在がいてもいい。そんな価値観が広がっていると思います」
ただし、神さまが強大になりすぎると、軋轢(あつれき)も起こる。
かつて推し活を極めた医療関係に勤める20代後半の都内在住の女性は、ある男性アイドルにはまり、1カ月に16回も推しに会いに行ったこともある。
「推しが優しく話しかけてくれるときはテンションが上がるけど、ちょっと冷たくされると悲しくなってしまって。他のファンとの人間関係もあって」
駆け引きを仕掛けては、一喜一憂する心の浮き沈みがつらかった。
かかった金額も大きかった。結果、心も懐事情も傷ついた。
女性は酸いも甘いも噛み分けたといった表情でこう語った。
「推し活は幸せももらえるけれど、適切な距離感や付き合いがあると思います。用法と用量を守って、楽しく推し活することをすすめます」
https://dot.asahi.com/aera/2021031600010.html AERA dot.より引用
エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。
私も「推し」がいる中の1人です。「職場でも『布教』しています。もっといろんな人に知ってもらいたい」この気持ちもよくわかります。
推しから幸せをもらい、推しの幸せを願う。推しがいるから人に優しくなれる。これも凄くわかります。
私のTwitterなんて、推しだらけの情報です。過去、あまりにも推しの気持ちが強すぎて、荒ぶる時もありました(汗)
私はアニメヲタクで平成ライダーヲタクで、ゆるキャラ好き。それでもってミーハーでもあります。
あらゆるジャンルに推しが居ます。推しの話をしてると幸せですね。推しを見ていると幸せですね。
推しとの距離感は一定距離を保って、壁I。’)って感じで壁からこそっと見てる感じです…私は。
なんせ私は推しの居るところであれば「観葉植物になりたい」とか望んでたりしますからね…(汗)
そんな距離感で推しを語り、推しを見ている…それだけで幸せなのです。
きっと精神的にもいいはず……?!