【障害者】兄弟姉妹に障害者− 映画で描く 「きょうだい」の苦悩知って

障害のある兄弟姉妹を持つ人を「きょうだい」と呼ぶ。
親がかかりきりになって自分を見てくれないと感じたり、交際や結婚の際に身内に障害者がいることを打ち明けられなかったり。
そんな「きょうだい」の生きづらさを描いた短編映画「ふたり〜あなたという光〜」が完成した。
目指すのは障害の有無にかかわらず共に生きる社会づくりだ。 (五十住和樹)

映画を企画したのは、精神障害のある妹を持つ会社役員、三間瞳さん(37)=東京都中野区。
家族の悩みを誰にも言えない、分かってもらえないと苦しんでいる「きょうだい」の存在が知られていないと思ったのがきっかけだ。

妹は十歳の頃、統合失調症と診断された。
当時、三間さんは十五歳。妹が暴れ、向き合う両親が泣くこともあった自宅は安らげる場所でなく、悩みを同級生にも話せなかった。
「ここから離れたい。遠くへ行きたい」と、米国へ留学。
そこで自分がパニック障害を起こした。「『妹に何もできなかった』という罪悪感や寂しさが一挙に噴き出した」と話す。

映画の主人公も、統合失調症の妹がいる女性。
プロポーズされた恋人に悩んだ末に妹のことを伝えるが、家族との顔合わせの席で妹が暴れ、女性は「やっぱり結婚は無理」と諦めようとする。
だが、妹のある行動を見て「きょうだい」としての自分を受け入れ、人生を考え直していく物語だ。

クラウドファンディングで約六百万円の資金を集め、昨年秋に撮影した。
監督の佐藤陽子さん(39)は「きょうだいが感じている理不尽さは、個人では解決できない社会の問題」と指摘する。
家族に障害者がいることを恥じたり、隠そうとしたりする人は少なくない。
「きょうだいが生きやすくなるには、障害者が自立し、世間の価値観を変えていかないと」と話す。

三間さんたちは、互いにインスピレーションを与え合う存在として障害者と健常者を「インスパイアラーズ」と呼び、映画公開を機にオリジナルステッカーも作って賛同者らに配布。
四月には英語の字幕入り映画のオンライン配信や、障害者雇用の講演会も計画している。

映画は約四十分。劇場公開でなく、有志のメンバーらが開く自主上映会で鑑賞できる。上映会の情報は映画の公式サイトに随時、掲載される。

(中略)

 

結婚、親亡き後に問題や不安
「全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会」(東京)が「きょうだい」に聞いた調査がある。
1995〜96年のデータだが、約300人の回答から抱える問題や悩みがうかがえる。

未婚者のほぼ半数が、結婚に際しての心配事として「(家族に障害者がいることについて)結婚相手、その家族の理解を得ること」と答えた。
また、既婚女性の約30%が「将来は毎日障害のある兄弟姉妹と関わるつもり」と回答。
親が亡くなった後は「自分が面倒を見なければならない」という思いが、きょうだいの生き方に影響していた。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/91985 東京新聞TOKYO WEBから引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。

私は兄弟がいない一人っ子です。

だから、「きょうだいが感じている理不尽さは、個人では解決できない社会の問題」と指摘…といっても、よくわからないのですが、

親の目線とも違う兄弟・姉妹独特のものがあるんでしょうね。

それでも、家族に障害者が居て、結婚する相手、その家族の理解を得る事…これはかなり心配になるのはわかります。

既婚女性の約30%が「将来は毎日障害のある兄弟姉妹と関わるつもり」と回答…という結果にはビックリです。

そうなんだ、「きょうだい」はそんなに絆が深いものなんだ…と。

私だったらどうなんだろう? わたしは「きょうだい」として毎日障害のある兄弟と関わる…って、私自体が障害者なのに。

私が「きょうだい」で、面倒を見られる側だったら…?? 色々考えてしまいます。

自分の為に「きょうだい」がつらい思いするのは嫌ですが…うーんどうなんでしょうね。

そんな考えさせられる映画が公開です。劇場公開でなく、有志のメンバーらが開く自主上映会で鑑賞できるそうです。

一般公開じゃないところにもこだわりがあるんでしょうね。

 

 

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