【障害者】吃音症から「日本一のラッパー」目指す達磨くんの挑戦

2018年3月17日、「第13回高校生RAP選手権」が豊洲PIT(東京都江東区)で開催された。
この大会は高校生ラッパー日本一を決めると言われ、「若手ラッパーの登竜門」でもある。大会で注目を集め、その後、プロのアーティストとして活躍する者も多い。
選手権に出るには、厳しい予選を勝ち抜かなければならない。
今回は北海道、東北、関東、関西、福岡の5ブロックで予選が行われ、16名の猛者が残った。
その1人が愛知県のMC名・達磨(だるま、17歳)くんだ。じつは彼は小学校低学年の頃から、吃音症(きつおんしょう)に悩まされていた。
そんなハンデを抱えながら、彼はなぜラップにのめり込んだのか?何を表現しようとしているのか?
(中略)

転機が訪れた。
入学から半年後の2016年10月、16歳の誕生日。祝福のために集ってくれたラップ好きの仲間たちと盛り上がった勢いで、「ラップをやってみよう」と公園に繰り出した。
スマホで好きなビートを流し、見よう見まねで言葉を発してみたら、意外とうまく言葉を紡ぐことができた。
それ以降、達磨くんは毎日のように放課後になると地元の公園に仲間と集い、サイファーと呼ばれる野外でのフリースタイルラップをするようになった。
練習は週6、7日。風呂場や食事中もラップのことを考える。国語辞典やことわざ辞典を読みながら、ボキャブラリーも増やしている。
(中略)
達磨くんがラップにのめり込んだのには、もう1つ理由があった。じつは小学校低学年の頃から「吃音症」に苦しんでいた。吃音症とは、言葉が円滑に話せない障害のこと。100人に1人が発症すると言われている。原因はストレスや遺伝、脳神経の問題など諸説ある。治療法はまだ完全には確立されていない。
(中略)
しかし不思議なことに、リズムに乗りながら即興的に自分の好きな言葉を紡ぐ「ラップ」をしているときは、“詰まり”が少ないことに気づいた。以降、自信を持って練習に取り組むようになった。
普段は内向的な性格の彼にとって、ラップは自分の想いを包み隠さずに発信することのできる表現手段なのだ。
(中略)
2018年4月、新学期が始まり高校3年生に進級した達磨くん。普段、仲間と練習をする公園を訪ねてみると、変わらずラップの練習に励んでいた。高校生RAP選手権は年に2回行われるため、達磨くんにはあと2回チャンスがある。二連覇をすることが今の最大の目標だ。

同時にその先も見つめている。卒業後は大学には進学せず、ラッパーとして生きて行く覚悟を固めたのだ。そのために楽曲制作もスタートさせる。彼にしか描けない世界をラップにすることが、かつての自分のように、内向的で気持ちに嘘をついている誰かに勇気を与えられると信じているからだ。

https://news.yahoo.co.jp/byline/otashingo/20180417-00084097/ YAHOO!JAPANニュースより

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。

吃音症も障害の一種。近年、一般的に周知されている発達障害…ということです。(wiki調べ)

100人に1人が発症する吃音と文面にありますが、結構身近な障害なんですね。その吃音に悩み苦しみながら、彼はラップにのめりこみ、今はラップで生きていく術を見つけた。

吃音症。

人によっては死ぬほど悩んでいる人もいるという話です。その吃音症の苦しみを越えて、ラップに自分の居場所をみつけた達磨くんはカッコいいです。

内向的な性格ながらも、自分の想いを包み隠さずにラップに乗せて音にする。音楽にする。

是非これからも精進して、彼の彼だけの音楽を発信してほしいです。同じ吃音症で悩んで苦しんでる人に勇気を与え、ずっと頑張っていてほしいですね。

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