就労移行支援について
こんにちは、エナベルで就労移行支援を受けているОです。
今回はエナベルでの就労移行支援について解説します。
そもそも、就労移行支援というのは18歳から65歳未満の身体・精神・知的障害者の方が、働くために必要な知識やスキルを身につける訓練をしたり、その人に合った仕事探しのサポートをしたり、就職後の職場定着支援をおこなったりしています。
エナベルでは、ケアコミュニケーションやPCの勉強など、それぞれの個人にあわせたプログラムに従って、一般就労に向けての訓練を行っていきます。また、最大一日2.5時間の工賃プログラムをこなすことによって、800円以上の時給を工賃としてもらうことが出来ます。
つまり働きながら就労に向けた訓練を受けることが出来るのです。
案外知られていないのですが(私も知りませんでした)、こういった就労支援の事業所を利用するためには、障害者手帳と市役所の障害福祉課で発行される受給者証が必要となります。
これが案外面倒で、利用したい事業所を決めてから、受給者証の申請をして、さらにもう一度市役所で聞き取り調査をしなくてはなりません。
この申請や手続きが面倒で、諦めてしまう人も多いですが、経験上、障害者の方は就労支援を受けた方がよい環境で一般就労まで歩めると思います。
また、受給者証を発行されるにあたっては一人ひとりに「計画相談員」という人がついて、その人とマンツーマンで支援の計画を作ったり、就労に向けた相談をすることが出来ます。
エナベルでは始業時間が9時45分、ちょうど水戸では通勤ラッシュから過ぎた時間帯なので、スムーズに通うことができます。
そして、お昼休みを挟んで終業が15時15分。なんとか毎日4時間通うことによって、少しずつ週五日通って働けるよう、身体や精神を慣らすようにしていきます。
正直、最初の1-2週間はけっこうシンドイです。ただ、4時間ずつなので、なんとか頑張っていくと、少しずつ慣れていくと思います。
このエナベルに来る前まで、「障害者雇用」とは名ばかりどころか、「賃金を安くできる口実」としか思っていない業者につかまり、一日14時間拘束されて、往復4時間県南の方の清掃場所に通わされて、日当7000円という環境にいたので、今の職場は天国のようなものです。
冷房もあるしね!
あまり言いたくはないですが、その職場では知的障害者の人がかなり多くて、ちゃんと国の支援を受けていないと、そういう業者につかまって安く都合のいいように使われてしまうという現実も見てきました。
本当、ちょっとした市役所の手続きをして、就労支援を受けるか受けないかで職場環境は天と地ほどに変わってしまうものです。本当に障害者の皆さんは、手続きなどを面倒がらずに支援を受けた方がよいと思います。
そして、エナベルに限らず就労移行支援事業所では、一緒に履歴書を作ってもらえたり、ハローワークで仕事探しを手伝ってくれたり、一般就労後も職場になじめるように支援してくれます。
一般就労はゴールではなく、社会復帰のためのスタートです。
そのあたりのケアもしてくれるので、本当に就労支援は受けた方がいいと重ねて言っておきたいと思います。
役所などがかかわるのが怖い、面倒くさいという気持ちは私にもありましたのでわかります。けど、やはり支援してもらった方が絶対によいですよ……(経験者談)