ロスジェネ問題直撃世代です

こんにちは、エナベルで就労支援を受けているОです。

1973年生まれの45歳で無職で精神障害者ということで就労支援を受給中であります。

あー、言ってしまえば「就職氷河期」とか「ロストジェネレーション」とか呼ばれる世代のど真ん中の世代なわけですが、まあ、私の場合は個人的な部分が大きい無職ですね。

高卒でアスキーというPC関係の出版社にバイトとして入って、そのまま契約社員を経て、フリーライターになって10冊ぐらいの自著と共著などは20冊ぐらい書けたので、まあライターとしては上澄みの方で幸せな方でしょう。とはいえ、『三国志新聞』以外のヒット作には恵まれず、生活が困窮して就労支援のお世話になっているわけですが、まあありていに言って、私の場合は「自業自得」でしょう。

ただ、困った事に、私よりも真っ当に生きてきた同世代の人間がかなり多く、低賃金や非正規、独身などの状況におちいって貧困層の多い世代になってしまっているのが問題なわけですよ。

私のようにヤクザなフリーの物書き稼業は同世代のお余りをいただいて生きているような稼業ですから、真っ当に生きている人たちがちゃんと幸せに豊かになってもらわないと、あっという間に困窮するわけです。

なんだかんだ言って、クリエイターとか物書きって「同世代の体験や感覚」が頼りなところがありますからね。

というわけで、最近の「ロスジェネ問題」、「就職氷河期問題」、「4070問題」は間接的に直撃(変な言葉ですが)しているも同然なんですね……。

連載・ロスジェネ世代論(1)“2040年危機”招く「ロスジェネ」の苦境に救済策はあるか

平成不況のあおりを受けた「就職氷河期世代」の苦境が世代問題として顕在化してきた。40歳前後という働き盛りにもかかわらず、男性社員のうち非正規は10%近くを占め、給与額は前後の世代に比べて低い傾向にある。このまま年を重ねれば社会保障制度を圧迫しかねないリスクにもなり、行政に一層の対策を求める声が上がり始めた。氷河期世代の苦境を改善する手だてはあるのか。

https://newswitch.jp/p/16863

 

連載・ロスジェネ世代論(2)「中年フリーター」は政策と企業の間違いが生んだ“社会問題”

超就職難の時代に社会へと出た「就職氷河期世代」は40歳前後の中年となった今も、長期失業者や就職希望の無業者が30万人を超え、男性の非正規雇用者比率は10%近い。氷河期世代について長く取材し、「中年フリーター」などの著書を持つジャーナリストの小林美希さんに、この世代の苦境の現状やその要因、救済策などを聞いた。

https://newswitch.jp/p/16882

 

連載・ロスジェネ世代論(3)ロスジェネの苦境の処方箋「“非正規でも安心”が現実策」の根拠

大規模な就職難が社会問題になった「就職氷河期」は景気が低迷していただけでなく、サービス産業が急速に拡大するなど、社会構造が大きく変わる転換期だった。リクルートワークス研究所の豊田義博主幹研究員に、この社会構造の大転換が就職氷河期世代に与えた影響や、この世代の苦境からの救済策などを聞いた。

https://newswitch.jp/p/16883

 

ロスジェネ世代論(4)ロスジェネの受難に見る「新卒一括採用」の功罪

就職意欲を持つ無業者や長期失業者が今も30万人以上いる「就職氷河期世代」の苦境の要因として、景気の波によって募集数が変動する「新卒一括採用」のデメリットが指摘される。若年者のキャリア形成などを研究する労働政策研究・研修機構の小杉礼子研究顧問に、新卒一括採用の功罪や今後の採用のあり方、氷河期世代の苦境の救済策などを聞いた。

https://newswitch.jp/p/16884

 思わず全部一気読みしましたが、わりと絶望感を覚えてしまいました。

この世代が救済されるには、かなり抜本的な就職基準や働き方改革が必要であり、さらに彼らがきちんとまともに暮らせるようになるには、国からの大きな支援が必要であると声をそろえて言っています。

さらに深刻なのが、このコラムの人たちが指摘している事に今の就職氷河期世代は完全に「あきらめ」の境地に至ってしまっているという事です。

もう完全に「今を生きられればいい」という捨て鉢な感情になってしまっているのが、やはりこの世代を調べている人たちは感じているようです。そして彼らがこのまま高齢化していくと、そのまま無資産、無血縁、無職という事になって生活保護かそれに近い状態になると予測されている事です。

そして、当事者である我々そのものが「どうせ国は救ってくれないだろうし、今を生きるのに精いっぱいで、将来の事なんて考える余裕なんてないよ」ってなっている人たちが多いのは、自分や周囲を見てもわかります。

―就職氷河期に社会に出た学生の多くが非正規社員として働くことを余儀なくされました。それから20年ほどが経過し、彼らの就業状況は改善しているのでしょうか。
 改善したとは言えず、むしろ自体は悪化していると感じている。2015年時点で35‐54歳のうち、既婚女性を含まない非正規は約270万人。同世代で扶養に入るための就業調整をしていない非正規の女性は約410万人いるという統計を踏まえると、(既婚女性を含めた)非正規は500万人を超えるかもしれない。この世代が若年層だった01年当時の非正規は410万人ほどだった。

『連載・ロスジェネ世代論(2)「中年フリーター」は政策と企業の間違いが生んだ“社会問題”より』

https://newswitch.jp/p/16882

この500万人のほとんどが、「どうにかしろと言われても今の我々自身が貧しいのだからどうしようもない」という状況になっているわけです。

私自身、就労支援を受けて将来的には真っ当な職業について、しばらくは自分を養えるぐらいになりたいとは考えていますが、それ以上のことはどうしようもないです。今から子供作れと言われようとも無理ですしね。

自分たち敵には社会のお荷物になりたくはないんですけど、せいぜい電子マネーに慣れて、コンビニやバスでモタモタしないようになるぐらいしか考えつきませんよね。

この問題について無関心ではいられないので、いろいろな本や記事を読んだりしているのですが、いつも「どうにかしなくてはならないけど、だれも手を付けようとしない」という状況がわかってしまうだけで、やはり絶望的になりますし、わりと捨て鉢になってしまいます。

自分にできることはせいぜい引きこもりから脱出して就労するのと、この問題を周知するために何か書くぐらいですね……。

どうすればいいんでしょうね、と問題解決にもならないオチにしかならないので救われませんのでした……

[amazonjs asin=”4062884313″ locale=”JP” title=”未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)”][amazonjs asin=”B07JH4L7Y7″ locale=”JP” title=”ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち (集英社新書)”][amazonjs asin=”B06ZYQTVVF” locale=”JP” title=”就職氷河期世代 & 大人の発達障害”]

 

 

 

 

 

 

 

Follow me!

  • X

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です