グループワーク、輪廻転生、人生の循環などについて語る
こんにちは、エナベル水戸駅南で就労移行支援を受けているKです。
先週水曜日のグループワークでは、輪廻転生の循環と江戸庶民、セーラームーン、日本神話などについて色々話しました。
前回のグループワークでは、江戸庶民は鯰絵で、地震を起こす憎き鯰を福の神として転換し、自分たちの悲劇を笑いに変え、それが江戸庶民のベースとなっているという話が出ました。江戸庶民のベースは鎖国していたため外来思想とは離れていたもので、歌舞伎や浮世絵など思いのままのイメージを描いていたのです。それに対し、現代社会では正義を振りかざし、憎きものは問答無用で裁く(たたきつぶす)ようになってしまいました。現代社会は厳しいものですね。
また、前回に引き続き崖の上のポニョの話もしました。映画でポニョが戻ってきたとき、津波が起きるシーンがあるのですが、映画では笑顔でしたがイメージボードでは、ポニョは「コワイ顔」をしていてコワイ存在として描かれていたそうです。宮崎駿さんはあるものをぶちこわすほどのとんでもないパワー、子供の元々持っているパワーの象徴としてポニョを描いたといいます。また、そのパワーは大人は忘れてしまうもので忘れる時期も大事だとM先生はいいます。子供心は忘れたくないものだと思っていたのですが忘れてしまうものなのですね…
「熊野観心十界図」ではこの世とあの世の様子が描かれています。子供と老人はあの世(神)に近い存在であり、子供は夢の世界、老人は超現実の夢の世界を生きる時期(現実の経験を夢で包み直す時期)でありますが、大人はあの世から遠く現実を踏まえて生きる時期であるそうです。この、この世の子供から大人、老人になり輪廻転生を繰り返す様子は、人生だけでなく毎日の生活と(うちから外に出かけてまたうちに帰るを繰り返す)同じサイクルなのです。
この世の苦労は魂の成長に必要です。パワーの強い稚児は不幸な人生を歩みがちなのは、人生でスペシャルな教材を与えられるからだそうです。江戸庶民は、医師の力でなくつらい現実を乗り越えるパワーを持っており、繰り返し地震や火災が起きていてもそれを乗り越えているというのは、人生と同じ循環なのではないでしょうか。現実は望まないことも多いです。M先生も、描きたくないとおもっていた男キャラの絵を描かされたことによって、男キャラが描けるようになり、いろんなキャラを組み合わせて描けるという新たな可能性を開くきっかけとなったそうです。このように興味がなかったり、嫌なことほど可能性を開くのかもしれませんね。
セーラームーンでも、主人公のセーラームーン(月野うさぎ)は輪廻転生しており、ムーンプリンセスの生まれ変わりであります。OPのムーンライト伝説でも「月の光に導かれ何度も巡り合う」と輪廻転生が表現されています。月のプリンセスから生まれ変わって(転生して)、ドジで泣き虫な女の子になるのも、新しい女王になるには必要な経験だといいます。M先生曰く、セーラームーンは日本神話をベースにされているといいます。また、セーラーサターンも、玉・剣・鏡という「三種の神器」でよみがえるとされています。セーラームーンは再放送や配信などで少し見た程度ですが、奥が深いなあと思いました。
人生の循環の発想は一般人の意識であれば、大きな武器となりますが、権力者が言い出すと逆効果で危険思想となってしまいます。仕事や人間関係でも自分から乗り越えようとするのと、他人から乗り越えろと命令されたり、押し付けたりされるのとでは全く違うこととなってしまいます。日本神話でも本来は正しい事を押し付けてはならないことになっているそうです。
この回のグループワークに参加して、現実と向き合う時間も大切なのだなあと思いました。また、セーラームーンにも日本神話の発想があって、奥が深いのだなあと思いました。今度セーラームーンを見る機会があったら、M先生の言っていた事にも着目して見てみたいと思いました。
先週のものをまとめるのが時間がかかってしまいました&長文となりましたが、ご拝読いただきありがとうございました。