【高齢引きこもり問題】水戸市「自立相談支援室」のインタビュー
ひきこもり、介護離職も 水戸市「自立相談支援室」柏さんに聞く
失業やひきこもりの人たちが自立できるようサポートすることを目的とした生活困窮者自立支援制度に基づき、自治体に設けられた「自立相談支援室」。水戸市では4月で開設から3年になり、相談者が延べ1000人を超えた。どんな相談が寄せられ、どう対応しているのか。主任相談支援員の柏裕子さん(56)に聞いた。 (酒井健)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201805/CK2018050402000156.html
-どんな相談が多いか。
まず一番多いのが「お金がない」という内容で、八割ほどを占める。本人からのほか、税や国民健康保険料が払えず、市の担当課から紹介されることもある。失業に加え、病気も抱えている、借金があるなど、いろいろなケースがある。その人の状況に応じ、一緒に生活再建のプランを考えるのが私たちの仕事です。
-最近の傾向は。
ひきこもりの息子と暮らす高齢の母親からの相談が一番多い。「自分が死んだ後、子どもはどうしたら」と不安に思っている。父親が他界し、母親の年金で暮らすケースが多い。母親が介護を受けている場合、母親には介護サービスが届いているが、ひきこもる五十~六十代の息子へのケアが今のところ、制度につながっていない。
介護で離職した人からの相談もある。例えば東京の会社に勤め、親の介護のため辞めたけれど、地元に条件の合う再就職先はなかった。何年かして親が亡くなり、本人も年を取り、やはり再就職先がない。ひきこもりも介護離職も、「八十代の親と五十代の子」が経済的な困難を抱える「八〇五〇問題」の一部です。
-そういう相談に、どういう対応をするのか。
再就職を目指す人には担当職員がハローワークに同行したり、NPOなど民間の就労支援団体につないだり。就職活動中に住居を探している人には家賃補助の制度もある。条件が合えば、貸付金や生活保護の窓口につなぐこともある。
やはり親の年金に頼る高齢の子が増えていて、多くの人がお金の問題を抱えているようです。
というわけで、水戸市の自立相談室のホームページを見てみましょう。
水戸市自立相談支援室
自立相談支援室では、生活が苦しい、仕事を辞めてしまった、家賃が支払えないなど生活に困った方々の相談に応じ、安定した生活に向けて仕事や住まい、子どもの学習などさまざまな面で支援します。専門の相談員が一人ひとりの状況に寄り添いながら、他の関係機関等と連携し、一緒に課題解決を目指していきます。
http://www.mito-syakyo.or.jp/soudan/jiritsu.html
ちょっと内容が漠然としているので厚生労働省が発行しているパンフレットを見てみましょう。