【障害者雇用】2017年「障害者就労継続支援事業等」の倒産状況
2017年「障害者就労継続支援事業等」の倒産状況
2017年(1-12月)の「障害者就労継続支援事業等」倒産は、過去最多の23件に急増した。給付金や助成金を支えに新規参入が目立つ障害者就労継続支援事業だが、ここにきて経営に行き詰まるケースが相次いでいる。また、雇用契約を結んで賃金が支払われる「就労継続支援A型事業所」では、倒産による障害者の大量解雇も起こり、行政を含めた支援対策が問われている。
http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20180510_07.html
官公庁の障害者水増し問題ばかり騒がれていて、完全に隠れてしまっていますが、障害者に向けた就労支援施設に対する締め付けが厳しくなり、経営に行き詰まるケースが増えている事の方が深刻だと思います。
障害者を雇用する以前の問題として、就労に必要な生活習慣や職業訓練をする施設に対して補助金などを減らしている現状は、水増し問題よりも直接障害者の雇用を阻害していると言えます。
確かに補助金目当ての業者などが存在するのも事実ですが、そういった事業者を取り締まる前に、先に全般的に補助金を減らすという事をしたせいで、良心的な事業者ですら苦しくなってしまっては本末転倒だと思います。
補助金目当ての業者を摘発するための監視体制も整えずに一律に予算を減らすというのは暴挙ですし、なによりそれに対するフォローもせずに障害者の人たちにしわよせがいっているのが現状です。
水増し問題もそうですが、官公庁などは完全に障害者雇用が「他人事」になっているのが伺えます。