【障害者福祉】忘れ物が多い・集中できない…ADHDの特徴を専門家が解説【ジモコロ】
どうも、就労移行支援を受けているMです。
発達障害というと、ASD・ADHD
人によってはどちらの特性を持つ人もいます。
ASDの方はASDだけでなくADHDの特性、ADHDの方はASDの特性も知っておくと、生きやすくなる為のヒントが隠されているかもしれません(˘ω˘)
【忘れ物が多い】ADHDの特徴や症状を専門家に聞く【集中できない】
こんにちは、ライターの社領エミです。みなさんは社会生活をする上で―
・忘れ物が異常に多い
・ちょっとした遅刻を毎回してしまう
・作業を順序立てて行うのが難しい
・物音などが気になって集中できない
などの問題を感じたことはありませんか? 私はすごくあります。
これってひょっとしたらADHD(注意欠如・多動・衝動性を主な特徴とする発達障害の概念のひとつ)かも!?と悩んでいるのです。
私の場合は特に―
・作業を始めるまでに異常に時間がかかる
└何時間とかじゃなくて何週間・何ヶ月とかそういうレベル
・やり始めてもまったく集中できない
・結果、締切を守れない
といった問題を抱えています。そこで今回は……
大人のADHDに詳しい岩波 明(いわなみ あきら)先生にお話を伺ってみましょう!
ついでに締切を守れなくていつも迷惑をかけているジモコロ編集長・ギャラクシーも取材に加わってもらいました。
なぜなら彼もまた「僕ってADHDかも」と悩んでいるからです。
さあ、教えてもらいましょう! ADHDってどういうものなの!?
ADHDってこういう症状
(中略)
岩波先生:「あと問題になりがちなのは衝動性ですよね。喋り過ぎてしまうみたいな。たとえば一方的に喋って相手がなにか言いかけてもかぶせてしまうとか。思いついたことをすぐに言ってしまうとか」
社領エミ:「相手の話も聞かずベラベラ喋っちゃうの、よくある。思いついたことをすぐ言ってしまって相手を困らせるのもよくある」
岩波先生:「大体は悪意がなく率直なだけなんですけどね。相手の痛いところをついちゃうと関係が悪くなりますから、対人関係における衝動性は問題になりがちですね」
「小学校の頃だと先生の話を集中して聞けなくて、いつもぼーっと空想してたとか。授業を聞かずに本を読んでた、絵を書いてた、もしくは隣の子とお喋りしてたとか」
社領エミ:「完全に当てはまる」
ギャラクシー:「完全に当てはまる」
社領エミ:「先生達はADHDかどうか、どうやって判断しているんですか? チェック表みたいなのがあって診断されるとか?」
(中略)
岩波先生:「子供の頃 落ち着きがなかったとか、じっと座っていられなかったとか……『ADHDかも』っていう兆候は、実は小学生から中学生くらいまでに出てることが多い。その時期の行動パターンがわりと決め手になったりします」
(中略)
「そこで重要になってくるのが通知表です。先生のコメントにヒントが隠されています。『遅刻をしないように!』とか『忘れ物が多い』とか、8〜9割くらいのADHDの方は、それらしい描写があります」
ADHDは環境で悪化する?
(中略)
社領エミ:「でも、子供の頃はそんな症状なかったのに、大人になって『ADHDかも』と病院を訪れる人って多い……のでは?」
岩波先生:「そうですね。職場で不適応を起こした、などの理由で受診される方も多い。ミスを頻発してしょっちゅう怒られている、とか」
社領エミ:「生まれつきのものなのに、大人になってから初めて『ADHDかも』って気づくのはなぜなんでしょう?」
岩波先生:「環境の変化に依るものが大きいと思います。つまり症状は子供の頃からあったけど環境によってそれが『悪化した』、もしくは『目立つようになった』んじゃないかと」
(中略)
「他にも、多忙な部署に回されて許容範囲を超えちゃったとか、上司がキツイ人でちょっとのミスでも指摘されるようになったとか。環境や状況によってADHDの面が目立つようになったり、症状が悪化するケースもあります」
(中略)
「あとADHDは基本的にマルチタスクが苦手なんですが、仕事だとどうしても突発的にマルチタスクをこなさなきゃいけないこともある。3つ4つ重なると一気に処理能力が追いつかなくなってパニックになったり止まってしまったり……」
社領エミ:「マルチタスク、この世で一番無理!」
ギャラクシー:「僕も。マルチタスクが苦手な人にアドバイスはありますか?」
岩波先生:「マルチタスクにしないことですね。まずは今、目の前でやっている仕事をキリのいいところまで終わらせてから、次にいく。曖昧なまま同時並行で別のタスクに取り掛かっても、結局どっちもダメになっちゃうので」
社領エミ:「でも忙しいとそんなこと言ってられない時もあるんだよな~……難しい」
岩波先生:「いっそのことそういうポジションから外してもらうことも考慮に入れてください。のんびりしてて業務が少なければ問題は起こりづらい。実際に、東京の忙しい部署ではダメだったけど地方の暇な部署に行ったら良くなったとか、普通にあるので」
ギャラクシー:「無理して悪化しちゃったらさらに大きな迷惑をかけちゃう可能性もあるし、真剣に考えるべきかもなぁ……」
ADHDってどうやって対処したらいい?
社領エミ:「ADHDのことがだんだんわかってきました!治療法や対処法はあるんですか?」
岩波先生:「その人の置かれている状況で問題点はかなり違うので、一般論では難しいですね。ただみなさんにひとつ言えるのはちゃんと夜寝なさいということですかね」
社領エミ:「え、意外!」
ギャラクシー:「ADHDと睡眠にはなんの関係もなさそうに思えるんですが」
岩波先生:「ADHDに限らず、睡眠が不規則だと注意力や集中力がすごく悪くなる。私は、病院に相談に来られた方には『多少睡眠時間が短くてもいいから、できるだけ12時前には寝てください』と言っています。遅い時間に眠ると眠りは浅くなっちゃうので」
(中略)
「いろんな精神疾患のカテゴリーがあるけどADHDって実は一番多くて、かなりの方が症状をお持ちになっているんですよね。ただ、大人になるとその数値が途端に減るんです。4〜5%くらいに。大人になると自分なりに工夫して改善できるってことです」
(中略)
「というか、私は患者さんに『あなたは決して特殊でも異常でもない』とお話ししています。ただ、自分の特性を自覚しないと損をすることがあるだけです、と」
(中略)
社領エミ:「つまり適材適所で、特性を活かせる場所ならADHDがマイナスにならない場合もあると」
【引用元】https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/syaryou17【ジモコロ】
この記事見た当事者の方は「あるある~!」と共感すると思います(笑)
ジモコロさんはこうした「働き方のヒント」や「人生や仕事の悩み」をピックアップしていますので、生きづらさに悩んでいる方にはオススメのwebメディアです!
引用記事の先生、デイケアのスタッフさんと同じこと言っていますね(笑)
ASDでもADHDでも自己理解が深まっていくと、自分に合う職場がどういうところか自ずと見えてきます。
特性を自分自身で理解出来なければ、相手にも伝えるのってなかなか難しいんですよね(;´∀`)
自分自身には色々な可能性が秘めています。まだまだ知らない自分が隠れているかも?
悲観的に見るだけじゃなく、自分の良いところは何か?苦手なところ、嫌いなことは何か?
そういったことを是非当事者の間で話してみると良いかもしれません(*‘∀‘)