【障害者福祉】ちょっと特殊?一般とは違う形の「障害者同士の結婚事情」とは

どうも、就労移行支援を受けているMです。

障害者の人って恋愛・結婚はどうしているのだろうか?

当事者もそれに関わる人も誰もがそんな疑問が浮かぶと思います(*´ω`*)

デリケートな話でもあるので、なかなか思い切って身内に相談出来ない、という方も多くいるだろうと思います。

夫28歳・妻33歳「発達障害同士」の結婚事情

独特なこだわりを持っていたりコミュニケーションに問題があったりするASD(自閉症スペクトラム障害/アスペルガー症候群)、多動で落ち着きのないADHD(注意欠陥・多動性障害)、知的な遅れがないのに読み書きや計算が困難なLD(学習障害)、これらを発達障害と呼ぶ。
今までは単なる「ちょっと変わった人」と思われてきた発達障害だが、前頭葉からの司令がうまくいかない、脳の特性であることが少しずつ認知され始めた。
子どもの頃に親が気づいて病院を受診させるケースもあるが、最近では大人になって発達障害であることに気づく人も多い。
そんな発達障害により生きづらさを抱えている人のリアルに迫る本連載。
第7回は、発達障害当事者同士の夫婦、カズヤさん(28歳・IT系)とアユミさん(仮名・33歳・人材系事務)の夫婦。
カズヤさんは多動性が優位のADHD、アユミさんは不注意優勢型のADHDとASDの混合型だ。結婚して1年半の新婚夫婦。
発達障害同士の夫婦はどんな暮らしを送っているのか話を聞いた。

お互い得意なこと/苦手なことを確認するために同棲

(中略)

「私たちはお互い真逆の夫婦なんです」とカズヤさんは語る。

発達障害にはできることとできないことの差が激しいという特徴があるが、お互い真逆なおかげで、苦手な面を補い合って生活できているという。

「入籍する前、半年間ほど同棲をして、お互い何が得意で何が苦手なのかを見る機会を作りました。そして、お互い得意・不得意をよく知ったうえで、今は暮らしています。

妻は業者とのやり取りが苦手なので、家に業者が来たときの対応は僕の担当です。また、結婚式のときも、妻の要望をヒアリングしつつ、僕が舞台の経験から考えた演出などをプランナーに伝えました。妻は、何かを作ることが得意なので、ウエルカムボードやマカロンタワーの飾り、メニュー表や席次表などを作ってくれました。

もちろん、2人とも共通して苦手なことはあります。片づけに関しては2人とも苦手ですが、僕は体調を崩しちゃうくらい苦手なんですよ。そこは、程度を見てどちらがやるか決めています」(カズヤさん)

なるべく余計なものは家に持ち込まない、苦手なりに収納を工夫してみるなどしていますが、それでもまだ家の中はごちゃごちゃしていますね(笑)」(アユミさん)

「『あの大事な書類、どこにいった?』と、2人で家中を捜索することもよくあります」(カズヤさん)

発達障害の人の生き方をもっと発信し、知ってほしい

(中略)

「私が障害者だと認定された7年前に比べれば、障害者の人への意識は高まったとは思います。身体や知的障害者の方に対する差別は減ってきたのかなと思う一方で、発達障害は新しい障害というと語弊がありますが、なじみの薄い障害です。発達障害は100人いたら100パターンあるんです。

発達障害は本来の性格にちょっと上乗せされたような状態です。だからこそ、どう接すればいいのかと言われると答えがないというところは確かにあります。受け入れる企業側も難しいと思います。なので、もっとメディアが発達障害の人がどう生きているのかを発信して、それを見た人たちがポジティブな感情でもネガティブな感情でも、それは受け取る側の自由なので、まずは知るきっかけの1つになればいいなと思っています」(カズヤさん)

今回の取材は「口下手なので、あらかじめ話す内容をまとめてきました」と、アユミさんはA4用紙10枚にも上る「自分史」を書いてきてくれた。

その様子をカズヤさんは「当事者自身が自分の障害を正しく理解することは重要。妻はすごいと思う。自分で理解することが周りに理解してもらう近道なのでは」と語っていた。

カズヤさんは活発でおしゃべりなタイプ、アユミさんは口数は少ないものの芯のある方だという印象を受けた。

「真逆の夫婦だからこそバランスが取れているけど、それは障害のある・なし関係ないかもしれない」と語るカズヤさん。

取材を終え、この夫婦と駅まで一緒に帰った。

妊娠中のアユミさんを守るよう、階段ではなくエレベーターを利用する2人の姿は輝いて見えた。

これからも試練が待ち受けているかもしれないが、2人で手を取り合って障害と向き合えば、新たな家族と一緒に歩んでいけそうだ。

【引用元】https://toyokeizai.net/articles/-/207897【東洋経済 ONLINE】

 

デイケアの先生が「年々発達障害グレーゾーンが増えている」と話していました。

今の時代、障害は他人事ではなく、誰もがなり得る時代なのだと実感しています。

「同棲」というと人によって賛否両論ありますが、一般的に「結婚生活のシミュレーション/結婚までの見極め期間」としている人が多くいるかと思います。

今回のこの引用記事で同棲を「お互いの調整期間」とする見方をしている人がどのくらいいたのでしょうか?

おそらく、「障害」を持っているからこそ「協力し合える」発想が出せたのだと思います。

なかなかこういった発想を出せる人っていないと思います。

一般的には新たなライフステージに一歩踏み出せず「シミュレーションor見極め」を盾に「逃げ道」を作ってしまう人がほとんどです。

結婚は就職とはまた異なり、人が在って出来るものです。

相手を好きになったからこそ、信頼できるとなったからこそ、一緒に暮らそうとなったのではないのでしょうか?

それなのに、逃げ道を作って自分自身や相手と向き合うことから逃げる人が多いのでしょうか?

障害者の生き方は不便だからこそ、不便の中にお互いを補い合える・協力し合える環境を見出します。

これは障害の有無に限らず、結婚・夫婦というライフステージに向かっていく為には大切なことなのではないでしょうか?(^^♪

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