【障害者】聴覚障害者はコミュニケーションの先生! 彼らと日本の企業を変えるために頑張る人たち

あなたの職場には、音が聞こえにくい、あるいは聞こえないという聴覚障害者がいるだろうか。
筆者が以前いた会社では、意思疎通がうまくいかなかった聴覚障害者が結局退職、という出来事があった。
いったい何がベストなやり方だったのか。そもそもうまくいく方法があるのか。
株式会社サイレントボイス取締役で、NPO法人サイレントボイス理事の桜井夏輝さんに聞いた。

 

聴覚障害者とフラットな関係を

過去には、聴覚障害者の雇用が積極的に行われた時期があったという。
一定数以上の従業員を抱える企業は、ある割合で障害者を雇用する責任がある。
特に重度難聴のある聴覚障害者など、重度身体障害者は1人でも2人雇用したとみなされる。
雇用者にとっては「障害といっても聞こえにくいだけで、ポイントが稼げるうえに人件費も抑えられる」と、雇いやすいと思われたのだ。

しかし実際の現場では、聴覚障害者が孤立しがちで病んでしまうことも。
また日本でよくあるのが、「障害者にこの仕事をやっていただく」と、お客さま扱いする風土と、過度な遠慮という。
高学歴の聴覚障害者が企業に就職したら、書類の押印チェックばかりを長年させられた、などという事例もある。

桜井さんは「解決策のひとつとして、早期に適切な第三者を間に入れること」という。
つまり双方の事情や立場、思いを理解して両者に伝え、調整できる人だ。

さらに「たとえば、障害者の雇用環境を示すわかりやすい指標と、対処方法があれば。
『うちの会社は今この状態だから、改善して次のレベルに進むには、こう対処すればいい』という具合です。それが解決への道筋になる」と可能性を語る。

そのためには、「聴者(聞こえる人)と聴覚障害者が互いを認め合い、フラットな関係を築くこと。そこに健全な雇用が実現します」という。

 

聴覚障害者は「伝わるコミュニケーション」の達人
ここで少し、聴覚障害者の見方を変えてみよう。「コミュニケーションの達人」と見るのはどうか。
自分の声が聞こえづらい彼らは、当然スムーズな発音が容易ではない。
そのため相手の表情や仕草から感情を読み取り、ジェスチャーで「相手に伝わるコミュニケーション」の訓練を、生まれてからずっと行ってきた。

聴者同士が聴覚障害者と似た状態になり、意思疎通を図るという研修プログラムがある。
桜井さんの所属するサイレントボイスの「無言語(C)コミュニケーション」研修では、耳栓をし、口パクも筆談も禁止。
表情とジェスチャーだけで、自己紹介などのワークを行う。
すると「体の正面を相手に向け、目を見る」「表情で感情を表す」といったコミュニケーションの原則が、自然にやれる。
研修後は人間関係が好転したなど、喜びの声が多いそうだ。

「私の周りの聴覚障害者は、ただ情報を知るだけでなく、その背景まで知ることで共感のコミュニケーションの力を伸ばしてきた人たち」という桜井さん。
現代はコミュニケーション力や共感力に悩む人も少なくない。彼らから学ぶことはたくさんありそうだ。

マイナス面にばかり目を向けるのではなく、ステキな面を評価すること。
ここが、互いにフラットな関係を築く第一歩だ。

(中略)

桜井さんは「『聴覚障害者を救う』のではなく、『彼らと一緒に日本の企業を変えていく』のが私の思いであり、サイレントボイスのミッションです」と語った。

https://maidonanews.jp/article/14018373 まいどなニュースより引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。

エナベルにも聴覚に障害のある方もいたことがあります。

あまり接点がなかったのでお話しする機会はなかったのですが、私は学生時代聴覚障害者の友達がいたので

その頃の事を思い出すと、意思の疎通は半分筆談、半分ジェスチャーと口パクだった気がします。

聴覚障害者でなくても、障害者にこの仕事をやっていただく」と、お客さま扱いする風土と、過度な遠慮はありますね。

今私は施設外でエナベルとは違う別の会社で一般事務をしています。

そこでは社長さんからそんな感じは受けないのですが、周りからはなんかそんな雰囲気が伝わってきます。

会社に入社した人ではなく、あくまでも派遣みたいな形で勉強として来ているのもあるからかもしれないですが。

閑話休題。

聴覚障害者の話に話を戻しましょう。

「私の周りの聴覚障害者は、ただ情報を知るだけでなく、その背景まで知ることで共感のコミュニケーションの力を伸ばしてきた人たち」

という一言はなるほどと思いますね。

私の友達もそうだったのですが、耳がただ聞こえないというだけで、普通に学校に来ていましたしね。

実力もありましたし、何よりアクティブな人でした。

お祭りに参加して、神輿を担いだり、冬はリゾート地でスキーを楽しんだり。

耳が聞こえないというハンデがあるのに、それを全然感じさせない人でした。

彼らからコミュニケーションを学ぶことは確かに多そうですね。

 

 

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