【発達障害】IQ65・発達障害でひきこもりを経験した男性の訴え「承認されないと人は動けない」
現在、全国に100万人以上いると推測されるひきこもり。近年、中高年層が増加しており、内閣府は今年初めて、40歳以上を対象に実態調査を行うと決めた。一般的には「怖い」イメージがあるひきこもり。その素顔が知りたくて、当事者とゆっくり話してみたら……。
(ノンフィクションライター 亀山早苗)
http://www.jprime.jp/articles/-/13476
「発達障害だとわかったときは、ホッとしました。障害という言葉が嫌だから、僕は“発達デコボコ”と呼んでるんだけど、好きなこと嫌いなこと、得意なこと苦手なこと、関心のあることないことの差が激しいんですよ。あらゆることがゼロか100かなの。判断もそうだし価値観もそう。その度合いが一般の人と段違いなの。例えば、僕はハサミやカッターが使えない。頑張ってもまっすぐ切ることができなくて、ぐじゃぐじゃになる。それがハンパじゃないわけよ。ほかにもできないことがたくさんある」
私も鬱で数年間引きこもり化していましたが、この気持ちとてもわかります。
家族や周囲からは「ただ怠けているだけ」、「ただのアル中」としか思われず、結構悩んでようやく「鬱」と診断されたときはホッとしました。
「ただ仕事していない」ということを世間も自分も需要してくれないんですよね。
引きこもりやニートが社会問題になって、これからも高齢化が進んでいくと思いますが、「病気」や「障害」と言ってくれると楽になるのは確かなんですよ。
たぶん、世の中にはたくさんの「病気」とも「障害」とも言ってもらえなくて悩んでいるニートや引きこもりがいると思うのです。
そんな人に立場と居場所を作っていくのが、ニートや引きこもり脱出のきっかけになる気がします。
いきなり普通のバイトや就職なんて無理なんですよ……。
すこじずつ理解から支援、そして自立に段階を踏むようにしないと、人は立ち直れないものです……。