【発達障害】発達障害の夫をもつ妻の苦悩。“心が通わない違和感”は理解されにくい
ここ数年でメディアなどの報道により発達障害の認知度は上がりました。
不注意が多かったり衝動的な言動のあるADHD(注意欠如多動性障害)、コミュニケーションに難があったり、特定のこだわりやルーティンを好むASD(自閉スペクトラム症)、知的に問題はないのに読み書きや計算が難しいLD(学習障害)についてはご存知の読者も多いでしょう。
一方で、発達障害特性が見られるパートナーを持ち、その特性に翻弄(ほんろう)された妻(または夫※)が陥る「カサンドラ症候群」は、まだまだ認知度が低いのが現状です。(※本記事タイトルに「妻の苦悩」とありますが、男女が逆のケースも当然あります)
カサンドラ症候群とは? うつや不眠になる人も
例えば、妻が夫に何を言っても受け答えが常に「わかりました」だったり、具合が悪くて寝込んでいるのに「大丈夫?」の声すらかけてもらえない、妻が外出をしないといけない際に夫に子どもの世話を頼んだのに夫が面倒を見ずに出かけてしまう……共感力の欠如などの特性からくるパートナーのこうした行動が積み重なり、夫婦関係や家庭生活に影響を与えます。
カサンドラ症候群とは、その結果生じる、うつ、無気力、不眠、パニック障害、自尊感情低下などの身体的・精神的症状のことを指します。
カサンドラの悩みは100人いたら100通り
カサンドラの悩みは共通する部分はあるにせよ個別性が高く、パートナーの特性の種類や強さ、カサンドラ側の性格傾向、周囲のサポート体制などにより、100人いたら100通りの悩みがあるそうです。
「夫婦はそんなもんだよ」他人に理解してもらえない苦しさ
「夫が全然話を聞いてくれなくて」「夫が片付けなくて」などと相談をしても「男の人はそんなもんだよ」「うちだってそうだよ」という言葉で片付けられがちで、自分が悪いのだと思いこんでしまい、一人で悩みを抱えてしまうのです。
苦しくても、発達障害者の存在自体を否定しないで
「SNSや掲示板などで、カサンドラと思われる方による発達障害者を貶(おとし)めるような書き込みや、カサンドラと発達障害者の対立構造を感じることがあり、とても胸が痛みます。カサンドラ症候群は、パートナー間の関係性の問題です。ですから、発達障害者の存在自体を否定したり、悪者を作らないで、とお伝えしています。
発達障害に対する理解や社会的な支援制度はまだまだ十分ではなく、そのことがカサンドラに対する理解や支援の不足にも繋がっています。
発達障害者が生きやすい世界はカサンドラの人が生きやすい世界でもあるのです。」
https://joshi-spa.jp/1075463 女子SPA!から引用
エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。
以前もカサンドラ症候群についてはブログで書いたことがありますが、発達障害が世間一般に理解されてきても、まだまだこちらの方は理解が追い付いてないようですね。
発達障害のパートナーや家族が居たら、何かしらその特性に翻弄される人がいるのですよ。私は親類にこういう人がいたので、近くにいると、翻弄されっぱなしでした。
まあ家族じゃないし、パートナーでもないから、たまに家に遊びに行く時、それに遭うぐらいでしたけど、家族やパートナーさんは大変ですよね…。
実際、それで家庭崩壊しちゃいましたし…(><)
その頃は発達障害という概念が無かった頃なので、カサンドラ症候群なんてもっと理解がないです。
今はちゃんと発達障害というものが理解されてきてるので、カサンドラ症候群についても理解が広がればと思います。
100人いれば100通りのカサンドラ症候群。それを支援するのは大変な事かもしれませんが、夫婦うまくいくためにも、家庭のためにも、
そして発達障害当事者のためにも、支援をお願いしたいところですね。
カサンドラ症候群。発達障害の理解と共に支援も手厚くなってくれればと願います。