【就職氷河期】人手不足なのに我々の世代は『人手』ではないのか?
人手不足が叫ばれているのに東証一部企業が45歳以上をリストラする理由が見えてきた
人手不足なのに一方でリストラの謎
45歳以上に対し、早期退職・希望退職者募集の嵐が吹き荒れているということという記事については本当にたくさんの方に読んでいただくこととなりました。できるかぎり全ての反応に目を通しています。
さて、その反応の中でも最も大かったのは「外国人を大量に受け入れてまで人手不足に対応しようとしているのに、一方でなぜリストラを行うのか」というご質問でした。
この問いに対して様々な情報収集を行っていたのですが、今日目にした2つの記事が的確に答えてくれたのでご紹介します。
史上最大の受験戦争に晒され、大学出れば就職氷河期、30代ではリーマンショックを受けてきたいわゆる「ロストジェネレーション」と呼ばれる世代。
今の日本では最大の人口ボリュームゾーンですね。
私もその45歳ですが、そんな競争や不遇に耐えながらも、せっかく大企業に入れてきた人たちが今リストラの危機にさらされているそうです。
いったい、我々の世代が何をしてきたのでしょうね……。
なんか、常に酷い目に遭い続けてきて、結婚もできず、家庭も作れず、そのまま老後への希望も持てずに、ソシャゲとかネトゲに課金して現実逃避している感じです。
たぶん、今後、年金もほとんどなく、老後は社会保障も崩れてきて、若い世代から「老害」として弾圧される未来しか浮かんで来ません。
今の老人たちは「老害」と言われつつも、いろいろ社会に文句行ったり、行政や公共のサービスを受けたりできていますが、我々が老人になる頃は「老害」とすら呼ばれず行政も公共も民間もサービスの対象外として、放置されていくんでしようね……。
私個人はいいんですよ、20代や30代に好き勝手やってきましたし、本も何冊も出せましたし、やりたいことはもうやったなーというのがあるので、すでにあとは適当に貧しく生きていこうと思っていますから。
ただ、私より優秀で真面目に生きてきた人たちが報われず、こうして悲惨な境遇を押し付けられていくというのには我慢がなりませんね……。
さんざん就職厳しくしてキャリアも積めないようにしてきたのに、今更人手不足とか言われ。家庭を作るような収入も安定も与えられなかったのに、少子高齢化は我々の世代が子供を産まないのが原因と言われる。
今更、我々の世代が問題になっていると言われても、そもそもそう仕向けてきたのは政府と企業だろう、と。
もう正直、絶望というより諦念の状態で、ゲームやアニメなどで現実逃避している我々の世代感ですが、知らんわとしか言いようがないですよねー。
どうせ、政府も企業も今後とも我々を冷遇していくだけなんだろうとしか思っていませんね。
そういう社会に対する不信感が根底から「人口の最大のボリュームゾーン」に漂っている以上、日本に閉塞感が漂っているのも当然のような気がしています。
と問題意識を投げかけても報われることがないのは、もう慣れてきていますね。
我々はもうたぶん『人手不足』の日本社会では『人手』ではないのでしょう。
つまり我々ロストジェネレーションは日本社会から『人手なし(ひとでなし)』と思われているというわけです。
「ひとでなしの僕たち」と上手くオチがついたところで、失礼いたしました。
[amazonjs asin=”4062884313″ locale=”JP” title=”未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)”][amazonjs asin=”4103523514″ locale=”JP” title=”アラフォー・クライシス: 「不遇の世代」に迫る危機”]