【クリエイティブ講座】クリエイターに依頼する時に知っておくと得する5つのポイント
どうも、就労移行支援を受けているMです。
昨日の記事で「クリエイターの概要」「依頼~納品までの流れ」について紹介しました。
今回は依頼者が知っておくと得するポイントを引用記事と共に紹介したいと思います!
デザイナーに仕事を依頼する時、発注者が知っておくと得する5つのポイント
ぼくはお坊さんなんですけど、どういうわけかポスターやチラシの制作などデザインの仕事をすることがあります。
その経験を生かして、デザインを発注する人が知ってたら得する(良い成果物があがってくる可能性が高くなる)だろうなというポイント5つをまとめてみました。
初めてデザインを依頼する人もこのポイントを抑えておけばスムーズに仕事を頼みやすくなりますよ。
この記事ではデザイナーに仕事を依頼する時、発注する人が注意するべき5つの事を紹介します。
1.完成形は具体的に説明するべし!
まず最初に大事なことは、完成形のイメージをできるだけ具体的な形で説明することです。
「ば〜っと派手な感じがいいんだけど・・・」
「クールでシュッ!とした感じで!」
とか、そういう「雰囲気」で説明するととてもまずいです。
「ば〜と派手」とか「クールでシュッ!とした感じ」というのは人それぞれ感覚がちがいます。
雰囲気で説明すると、
「あれ・・・こんなはずじゃなかった・・・。」
となってしまう可能性が高くなります。
デザイナーに仕事を依頼する時はイメージを具体的にしてお願いした方がいいです。
とはいえ、デザインを言葉になおして伝えるというのはなかなか難しいもの。
そんなときは、好きな雑誌とか広告、webサイトなど、すでに完成形として世に出ているものを持っていきましょう。
「この雑誌のテイストをもとに、もうちょっと明るくした感じで」
というように具体的にイメージを提示するとデザイナーにも求めているものが伝わりやすくなります。
その作品から直接パクるのはダメですが、イメージを共有することで依頼に沿った作品があがってくる可能性が高くなるでしょう。
2.写真は高解像度の物をデータで用意しよう
2つめは写真は高解像度の物をデータで用意すること。
これはぜひとも守りましょう。
画質の悪いガタガタの写真を送りつけて、
「これでなんとかして〜」
と言っても、これはデザイナーの力ではどうにもできないものです。
鮮明な写真をぼかすことはできますが、ぼけてる写真を鮮明にすることはできません。
ガラケーのカメラで適当にとった、ガタガタの写真を使ってポスターを作るのはかなり無理があります。
どのくらい無理があるかというと、すでに腐っている卵を渡されて、
「料理得意でしょ?これでおいしい卵焼き作って♡」
って言われているようなもんです。
「そりゃ火を通して卵焼きの形にはなるけど、元の材料が腐ってるのにうまいものになんてなるか〜っ!!」
って感じです。
写真を使う場合はできるだけデジタルデータで高解像度のものを用意しましょう。
他にも、
「写真はインターネットから適当にとって使って。」
なんて言う人もいますが、それも出来るだけ避けましょう。
インターネットに載せてある画像はデータを小さくしてあるので、ポスターやチラシなどに使えるような画質ではないことがほとんどです。
そしてさらにダメなことは著作権を侵害してしまう可能性があることです。
ご自身で高画質の写真を用意しておくと話がスムーズにすすみますよ。
3.文書の修正は思っているほど簡単ではない!
3つめは文書の修正はカンタンではないことを知っておきましょう。
デザイナーはデザインが破綻しないように、いろんな条件をパズルのように組み合わせて作品を作っています。
発注された時点で提供された情報を組み合わせて最善だと思われるものを作っているので、情報量が変わるとバランスを修正するのにとても時間がかかってしまいます。
「コピペしたらいいんだから、文章の修正ぐらいすぐでしょ?」
と思っている方が多いですが、実はこれも意外と大変な作業なのです。
文字量と画像や写真との兼ね合いでバランスをとっているので、文字の数が大幅に変わるとかなりの修正が必要になります。
周辺の要素との兼ね合いでたった1行を変更するだけでもバランスが崩れるので、文章は確定したものを提出し、その後の修正はださなくていいようにしましょう。
4.制作期間は長めに見ておこう!
4つめはデザインはおもいのほか時間がかかるということを知っておきましょう。
デザインの仕事はかなりこまかい確認作業をしますので、依頼者が思っている以上に時間がかかります。
解像度の低い写真など制作のために提出してもらった素材自体に問題がある場合も多く、その素材を加工して使えるレベルにするために時間がかかることもしょっちゅうあります。
先ほどの例えでいうと、腐った卵を渡されちゃったのでもう一度10km先のスーパーへ自分で買いなおしに行く、みたいな手間ですね。
「このくらい「普通のデザイン」やし、すぐできるやろ?」
みたいに思ってると思いますが、その「普通」を達成するためにはこんなことが必要です。
- 余白の調整
- 文字の間違い確認
- フォントの雰囲気があっているかチェック
- 文字サイズが適切かチェック
- 変な重なりがないかチェック
- 印刷可能範囲にデータが収まっているか
- 文字のアウトライン化がされているか
- 写真の埋め込みやリンクはきちんとできているか
などなどなどなど
きちんとした「普通のデザイン」を出すためにチェックする項目は山ほどあります。
例えば、チラシを何万枚も印刷して配る時の場合を考えてみましょう。
掲載する会社の住所や電話番号を間違えてたりすると、ミスはたった1個でもとても大きな損害となります。
完璧な成果物のためにはチェック時間が必要です。
「ちゃちゃっと明日までにやっといて!」
なんてもってのほか。
依頼者が思ってるよりもデザインの仕事は時間がかかるので、発注するときは納期を長めに考えて早めに発注しましょう。
5.「前言撤回」はマジでやめておけ!
5つめはマジでやっちゃいけないこと。
途中までできあがった作品にたいして、前提をくつがえすような意見を言うのは本当にやめましょう。
これは乱闘ものの危険球を投げているようなものだと認識しておきましょう。
「そんなおおげさな・・・ちょっと画像を入れ替えたり順番を変えるぐらいのもんでしょ?」
程度に思ってるかもしれませんが、全然違います。
建物で言うならば、地面をならして、基礎をうって、柱を建てて梁がのったところで、
「え〜と、やっぱり基礎の形をちょっと変えて、間取りを変えてもらおうか。」
みたいな感じです。
最初から積み上げていったものに、後から大きな変更をするのは本当マジでやめてください。
最低限載せておくべき情報を最初に全て書き出しておいて、依頼者とデザイナーでおさえておくべきラインを早めに共有しておきましょう。
まとめ
まとめますと、以下のとおり。
- イメージは参考になる実物を用意して具体的に伝えよう
- 写真は高解像度のものを用意しよう
- 文章は提出前にチェックして完璧なものを用意しよう
- 制作時間は長めにみておこう
- 前提条件をかえるような修正はやめよう
この5つはデザイナー側が
「これを守ってくれてたらかける必要のない手間が発生せず、気持ち良く仕事ができるんだけどな〜。」
と思っていることです。
「贅沢言うな、それを何とかするのがデザイナーの仕事だろ!」
っと思う方もいるかもしれませんが、最終的な目標は依頼者とデザイナーがともに納得のいく成果物を完成させることが目的ですよね。
上のことをおさえておくと、かけなくてもいい手間や無駄が大幅に削減でき、スムーズに話が進むので依頼者にとっても得することです。
デザインを依頼する時はぜひ頭においておいて、デザイナーさんと協力していいものを作ってくださいね。
お坊さんがデザインやってるところにまず驚いたんだがw
世の中どんな人がデザインに携わっているか分からないものですね(´_ゝ`)
上記引用元で特に大事なものが1・4・5です。
個人・企業によりますが、物量が多いものやスケールが大きいものだと最長3ヶ月~半年かけます。
その間に中間確認作業や打ち合わせなどが入る為どうしてもここまで長くかかってしまうんですよね(^^;
一つのロゴだけでも3~4ヶ月かける場合もあるので、制作期間の目安はそれぞれご確認を忘れずに!
引用記事にあるように制作途中で前提条件を変えるようなことは絶対にしないでください。
これらを参考に是非クリエイターと仲良く案件を進めていってくださいね(*’ω’*)