【障害者】「うつ病」と間違われやすい「双極性障害」ってなに?

「じゃあ、うつ病と診断されてそうでなかった人はどんな診断になるんでしょう?」

 思わず私の口から出た素朴な疑問に、亀仙人はホワイトボードを指差しました。

「うちのクリニックでは、その6割以上が、あそこに書いた〝双極性障害〟のうちのひとつの〝双極Ⅱ型障害〟という診断になったんだ」※5

※5 うつ病患者の60%が、じつは双極Ⅱ型障害である。(Benazzi.2004)
 双極Ⅱ型障害の37%はうつ病と誤診されている。(Ghaemi.2000)
 双極性障害の77%が最初にうつ病などと診断されている。
 正しい診断までに4年以上かかった人が51%いた。(ノーチラス会アンケート)

「双極性障害?」

 よくわからない言葉に眉間にシワを寄せながらホワイトボードを見つめる私に、亀仙人は言います。

「双極性障害は、一般に『躁うつ病』と呼ばれる病気だね」

「躁うつ病!?」

(何かタチが悪そうな病名です。うつでないなら、もしかして私も躁うつ病? 双極性障害?)

 なぜか自分が診断されたような気持ちになって、急に心臓がバクバクしてきました。

「それって、治らないんですか?」

 絞り出すようにそう口にすると、亀仙人はおだやかに指示します。

「大丈夫だよ。ひなたちゃん、ゆっくり、長く、息を吐いて……」

 ふーっ……、ふーっ……、ゆっくりと呼吸を整えている私に亀仙人は言いました。

「治らないものだと刷り込まれて薬を出し続ける精神科医も、そう思って通い続ける患者さんも多いけれど、実際には寛解状態に持っていくことは間違いなくできる。だからこそ、うちは再発率0%の心療内科なんだよ」

優しく諭すようで、それでいて自信に満ちあふれた亀仙人の言葉に、私の中に勇気が少し湧いてきました。

私の気分が落ち着くのを待って、亀仙人は双極性障害について教えてくれました。

「双極性障害」には「Ⅰ型」と「Ⅱ型」の2種類あって、「Ⅰ型」は躁状態が顕著で、「Ⅱ型」は躁状態の山が長くてわかりにくいという特徴があるそうです。高速道路にたとえると、それはまるで上り坂を示すサインがないと気づかない程度のゆるやかな上り坂。何気なく数キロ進んで振り返ってみてやっと、けっこう高くまで登っていることに気づくような、そんな感じだと言います。

どちらも、うつ病のように原因がよくわからない「こころの病気」ではなく、脳神経系のバランスが崩れることで発症するという、メカニズムがわかっている病気だそうです。

脳神経には「中枢」と「末梢」の2種類があって、「中枢」は思考・気分・意欲といった高次機能を司り、「末梢」は運動神経・自律神経を司ります。その両方がバランスを崩すことで、さまざまな症状が出ることになります。

末梢神経である自律神経がバランスを崩すと、悲しくもないのに涙が出たり、暑くもないのに汗をかいたり、突然の動悸やめまい、耳鳴り、頭痛といった身体の不調が現れます。

一方、思考・気分・意欲を司る中枢神経がバランスを崩すと、こころのバランスがおかしくなってしまいます。

誰にでも気分の上下や、やる気のあるなし、という波のようなものは存在します。通常の状態では、思考・気分・意欲の3つの波が同調して、気分が落ち込めば(気分)、やる気がなくなって(意欲)、何も考えたくなくなります(思考)。逆に気分が上がれば、やる気が増して、さまざまなことを考えます。しかし、中枢神経がバランスを崩すと、思考・気分・意欲の波にズレが生じてしまうのです。

https://ddnavi.com/serial/644744/a/ ダ・ヴィンチニュースより引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。

うつであって、うつではない病、「躁鬱病」。双極性障害。

私の周りにもいました。うつの状態はわからなかったけど、やたらにハイテンション。躁病かな?と疑ったくらいです。

でもその人は躁鬱病。鬱と躁が行ったり来たり。人の前だと割と躁が表に出やすいらしく、テンション高くてよくしゃべっていました。

ですが、その人曰く、落ち込む時はとんでもなく落ちるというんですね。

感情の起伏が激しいために、疲れるとも言ってました。

自律神経がバランスを崩すと、体の不調も出てくるんですね。

うーん単純なうつ病でも大変ですが、躁も入ると更にきついですね…。

うつ病患者の60%が、じつは双極Ⅱ型障害で、双極Ⅱ型障害の37%はうつ病と誤診されているとか。

判断も難しいんですね…。しっかりそこはプロの判断者としてお医者さんには頑張っていただきたい部分ですね。

 

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