【障害者】「障害に関係なく観光楽しめるように」 介護士が営む介助付き民宿「旅の途中」

「障害や認知症を抱えていても、旅を楽しんでほしい」。

榎本峰子さん(42)は約20年間、介護士として現場にいた思いから、福祉のプロが支援する民宿「旅の途中」を、2019年4月に仲間と徳島県阿波市でオープンさせた。20年7月発表の「女性新ビジネスプランコンペティション」(日本政策投資銀行主催)で、最優秀賞を受賞。

「障害者が諦める世の中から、たくさんの選択肢を作りたい」。アイデアや言葉はどれも、当事者に寄り添い、優しい。

古民家を改装した「旅の途中」は車椅子でもくつろげるバリアフリーで、専門知識を持つスタッフが入浴や移動などを助け、安心して泊まれる。

障害児自立に向けた宿泊訓練や、介護士らが悩みや情報を共有する場としても活用されている。

福祉の道へ進んだきっかけは二つある。

一つは、小学校4年の時、いじめられていたダウン症の女子をクラスの男子が守る姿を見たこと。

その場面に感動し、ボランティア活動や高齢者施設への慰問をするようになった。

もう一つは、小学校時代に広島や長崎で学んだ戦争教育だった。

壮絶な戦争を体験した人たちが、最期の言葉も残せずに孤独死する例がある。

「その人たちの手をとり最期の言葉を聞きたい。安心してもらえる支援ができる私でいたい」と、介護士を志すように。

福祉現場で働く中で、障害を理由に娯楽の選択肢を諦める人の姿を多く見た。

「認知症だと体験をすぐに忘れるし、人の目が気になるから」と家族が旅行の同行を避け、当事者が亡くなった後に後悔するケースも。

そこでひらめいたのが、福祉に特化した宿泊施設だった。女性起業塾を半年間受講して学んだ。

民宿開業への思いに賛同する仲間も集まり、開業にこぎ着けた。

「旅の途中」の宿泊者とは共にご飯を食べたり、語り合ったり。

宿泊者は、いつもと少し違う“非日常”を楽しみ、笑顔で帰る。

「誰しも、支援が必要な人となる紙一重のところにいる」と話す。

「障害に関係なく、多くの人が観光を楽しめる優しい町になってほしい」。

https://mainichi.jp/articles/20200908/k00/00m/040/071000c 毎日新聞より引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。

障害者だと泊まるのにも苦労する事もあります。認知症の方とかもそうです。

そこに介護士が営む介助付き民宿。とても安心できますね。

宿泊者は、いつもと少し違う“非日常”を楽しみ、笑顔で帰る。

…ただそれだけのことが、障害者だとなかなか上手くできないんですよね。

今は国で必ず障害者用の部屋を用意するように言われてますが、部屋はあっても、それだけじゃ障害者は難しいんです。

ハード面だけきっちりしててもソフト面もちゃんとしててくれないと笑顔では帰れません。

茨城からは遠方になりますが、ちょっと行ってみたい民宿ですね。

 

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