【発達障害】発達障害の「グレーゾーン」をご存じでしょうか

「発達障害」という言葉は、ここ数年でさまざまなメディアに取り上げられてきました。
私も発達障害についての書籍を数冊刊行しましたが、反響をいただくたびに、あらためて発達障害という言葉の広まりを感じています。
そもそも発達障害とは、生まれつきの脳の特性で、できることとできないことの能力に差が生じ、日常生活や仕事に困難をきたす障害のことを言います。
発達障害は、ADHD(注意欠如・多動性障害)、ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)の3種類に大別されています。
かんたんに症状を紹介します。「ADHD」は、不注意が多かったり、落ち着きがない、多動・衝動性が強い。
「ASD」は、コミュニケーション方法が独特だったり、特定分野へのこだわりが強い。
「LD」は知的発達の遅れがないにもかかわらず、読み書きや計算が苦手。
なお、3種類のうち「これだけが当てはまる」という人はほとんどいません。
障害の程度や出方は人それぞれちがうので、苦手なことも個々にちがいます。

(中略)

 

働いてからわかることも
さらに、発達障害の場合、仕事を始めてから自分自身の苦手なことに気づき、「発達障害だった」と認識する人も多いです。
学生時代は、理解のある友だちがいて、なんとかやってこれた人でも、社会に出た途端に挫折してしまいがちです。
たとえば、同期に比べて仕事を覚えるのが遅い、電話に出てもまともにメモが取れない、雑用すらできない……、
そういった「できない」をくり返すことで、精神的につらくなって仕事をやめてしまう人も少なくありません。

私も社会に出てから、生きづらさを強く感じた時期がありました。
フリーランスのライターになる前、会社の経理部で事務職をしていたのですが、計算が苦手なのに、日常的に金庫の現金を数えたりエクセルで資料をつくったり、今思えば自分が不得意なことばかりしていたんです。ただ、当時は自分が事務職に向いていないことに気づいておらず、仕事ができないのは努力不足だと考えて、自分を追い込み続けていました。
ふり返ってみると、事務職をしていた3年間、よく生きていたなあと思います。

じつは、発達障害かそうでないかのちがいについては、あいまいな部分が多く、精神科や心療内科で診察を受けても、気づかれないことがよくあります。
発達障害だと医師から正式に診断されてはいないけれど、定型発達とも言い切れない「発達障害のグレーゾーン」という層があることが、取材を通じてわかってきました。
発達障害はグラデーション状の障害なので、「ここからが障害」というはっきりした線引きが難しいんですよね。

グレーゾーンの人たちは、障害がないとみなされているため、障害者手帳を持っていません。
抑うつ状態などなんらかの精神疾患と診断されれば、自立支援制度は受けられますが、税金の控除や減免は受けられず、障害者枠での雇用もしてもらえません。
周囲の人から気づかれにくいため、トラブルが起きたときも「怠けているだけ」と思われてしまうこともあるのです。

そうしたうまくいかないストレスによって、うつ病や双極性障害、適応障害などの「二次障害」を起こしてしまう人も少なくありません。
発達障害の人は、小さいころから「ふつう」ならできることができない人も多く、自己肯定感が低くなりやすいですし、「また失敗するのではないか」と必要以上にプレッシャーを感じる人が多いんです。私が取材したなかでも、9割近い当事者がなんらかの二次障害を引き起こしていました。
グレーゾーンの人も、おそらく同様に二次障害を抱えている人が多いと思います。

 

生きづらさ 解消するため
こうした生きづらさを抱える発達障害グレーゾーンの人たち。
その多くは、生きづらいなかでも自分なりの「ライフハック」、つまり「生き抜くための方法」を持ち、社会のなかをうまく泳いでいます。
まずは、私自身のライフハックを一部ご紹介します。

私はADHDで不注意傾向が強いため、うっかりミスが多く、仕事やプライベートの約束の時間をまちがってしまうことも多くあります。
そうした事態を防ぐために、目に見える範囲にカレンダーを置いて、予定の「可視化」をしています。
また、忘れ物を防ぐために、ホワイトボードに「財布」「PASMO」「携帯電話」など、必携の持ち物リストを書いて玄関に置いています。
また、仕事が立て込んできて優先順位がわからなくなり、頭が混乱してしまうときは、抱えている案件を全部書き出してから優先順位をつけていきます。
そして、終わったものから順番に消していくと、終わったものと終わっていないものと優先順位が「可視化」できるので、頭がスッキリするんですよね。

 

ライフハックを
そのほかは「ツールに頼る」という声も取材をするなかでは多かったですね。
遅刻を防ぐためにスマホのアラームを設定しておく、集中力を保つためにデジタル耳栓を使う、失くしたものをすぐに探せるようにGPS機器を利用するなど、うまくツールを使って乗り越えている人が多い印象です。

一方で「人に頼る」という声も多く聞きました。

発達障害の特性がある人たちは、仕事をするうえで、書類の記入漏れや業務連絡の聞き逃しなどのケアレスミスに悩む人が多く、トラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。
そうした場合には「自分はケアレスミスが多いので、ダブルチェックをお願いします」と前もって伝えておけば、波風が立ちにくいようです。
さらに、耳からの情報に弱いタイプの人の場合は、「できるだけメールやチャットで連絡してください」と伝えておくことで、おたがいに不快な気持ちをせずに、仕事を進めることができるという話も聞いたことがあります。

こうしたライフハックを実践することで、グレーゾーンの人たちは、生きづらさを解消できる場合が多くあります。
そしてライフハックも、発達障害の程度や種類がグラデーション状に異なるように、それぞれに適したものはちがっています。
そうした意味では生きていくなかで、それぞれが自分に合ったライフハックを見つけられるといいですよね。

私自身が、小学生のころ「学校へ行きたくない」と感じていたように、発達障害やグレーゾーンであるがゆえに、不登校になる子どももいると思います。
子どものときは発達障害の特性が「子どもらしさ」として見落とされがちで、大人になってから発達障害だとわかるケースも多いのです。
もし「自分の子どもが発達障害かもしれない」思ったら、主治医や発達障害にくわしい医師に相談することをおすすめします。
また、民間の発達障害専門で教育をしている機関に相談するのもひとつだと思います。

https://futoko.publishers.fm/article/23886/ 不登校新聞より引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。

発達障害だと医師から正式に診断されてはいないけれど、定型発達とも言い切れない「発達障害のグレーゾーン」という層がある…。

グレーゾーンなだけに、障害がないとみなされているため、障害者手帳を持っておらず、

抑うつ状態などなんらかの精神疾患と診断されれば、自立支援制度は受けられますが、税金の控除や減免は受けられず、障害者枠での雇用もしてもらえません。

周囲の人から気づかれにくいため、トラブルが起きたときも「怠けているだけ」と思われてしまうこともあるという…。

発達障害の線引きが難しいため、そのような人たちがいるのですね。

そのため、文中にもありますが、うまくいかないストレスによって、うつ病や双極性障害、適応障害などの「二次障害」を起こしてしまう人も少なくないとか。

生きづらい社会を生き抜くためのライフハック。発達障害の人は勿論ですが、グレーゾーンの人にも有効だと。

もしも生きづらさを感じたら、敷居が高いかもしれませんが、精神科や心療内科に行く必要があります。

そして、主治医や発達障害にくわしい医師に相談してください。

ここでは、民間の発達障害専門で教育をしている機関に相談するのもひとつだと言っています。

発達障害っぽいのに発達障害ではないと言われてしまうグレーゾーンの人たち。

それゆえに抱えてしまう悩みは多いかもしれませんが、どうか自分なりのライフハックを見つけたり、病院にかかったりしてみてください。

少しでも生きやすくなるようにと思います。

 

 

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