AIにとってかわられると言いますが……
こんにちは、エナベルで就労支援を受けているОです。
仕事がら、就労移行支援や就労継続支援A型のサイトなどを読んでいるのですが、そういう就労支援について書いているブロガーの人が、
「仮に、エクセルやワードを使いこなせるようになったとして、役に立つのか?」
「これから先の時代ではAIに仕事を奪われる可能性が高いから。」
というような事(要約)を書いていたんですよね。(晒しになりそうなので伏せます)
うんー、気持ちはわからないでもない。その人は若い人ですからね。
私のように45歳で35年ぐらいパソコンをいじって、そういう仕事もやってきた身からすると、これって、よくある「上澄みだけを見て将来を悲観する」というパターンそのものなんですよ。
そもそもですね、エクセルやワードが使いこなせてどうなるのか? とか言いますが、地方の中小企業ですし、そもそもエクセルやワードで入力作業さえできない人の多い企業がかなり多いんですよ。いや地方の中小企業ですと、大半とすら言いたくなります。
さらにいうとお役所とかね……。
ましてや!
エクセルで関数やマクロを組めたりすれば、その人は中小企業のエースになれたりしますよ(笑)
そもそも「AIで代替できる仕事」以前に「エクセルのマクロ組めれば済む仕事」が大半なんですよ。でも、今はそれすらできる人すら少ない。AIに変わられることを恐れる以前に、エクセルでマクロを組めるようになればいいんです。(さすがにワードは軽いテキストエディッタで十分で使い道ないなぁ……ってなるけど)
下手すると大企業でも「エクセルでマクロ組める事務員」は必要だったりしてます。
ぶっちゃけ、あと10年ぐらいは、PCでエクセルに入力する作業は続きますよ。それこそ、いまだに「履歴書は手書きで書くのがいいか? PCで作っていいのか?」という議論が成立してしまうこの国では……。
さらに言うと、地方だともっと深刻で、下手にスマホが普及してしまったせいで、若い人すらパソコンが使えない人が増えている。それこそ「エクセル? ワード? なにそれ」という人がかなり多いのですよ。
それにたとえAIが普及したとしても、AIに仕事を教えるには、それこそPCが自在に使えるスキルが必要ですし、タイピングが必要な作業も多数になるでしょう。
最先端だけ見ると「AIでオワコン」になる仕事は多いように思われますが、実際のところPCがOAとして導入され始めて30年、ウィンドウズが普及し始めて20年経過しているのに、いまだに「履歴書は手書きがいいか?」とか言ってる国です。ましてや、地方においておや!
さらにいうとスマホの普及で、逆に最低限のPCスキルですら人手不足だったりするんですよ。
さらにいうと先進国でも、光回線の普及率ってこんなです。
出典 OECD統計
先進国で経済的にも繁栄しているドイツですら下位、フランスやイタリア、カナダなどでも惨憺たるものだったりします。
まだまだ、日本はITにおいて未開拓な場所は多いですし、世界はITに関しては未開拓どころか日本から見ても光回線すらちゃんと普及できていないんです。
タイピングやPCスキルを磨いておくのは大事ですよ。
AIにとってかわられる心配をするよりも、エクセルのマクロが組めるようになれば、ずっと仕事は広がりますし、タイピングが早いだけでも仕事の需要は上がっていくものですから……。
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