変わるひきこもり支援 就労から居場所づくりへ

変わるひきこもり支援 就労から居場所づくりへ

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34255460X10C18A8CR0000/

高齢引きこもり問題が他人事ではない、こんにちは、エナベルで就労支援を受けているОです。

「就職氷河期のまっただ中で「自分のような人間が働くのは無理」と自宅にひきこもった。パソコンや漫画で一日を過ごし、気づけば16年がたっていた。」

わかります、私は高卒で働いていましたが、リーマンショックの頃には転職に失敗して、その挫折から数年間引きこもり生活をしていたので、こういうの本当にわかるんです。

なにしろ当時は働くにしてもなかなか就職先などないし、30を超えるとバイトですら落ちるような時代でした。そして、なんとか職についたとしても、自分には無理な仕事だったり、あまりにも労働条件が酷すぎたり、などなど「社会に居場所がない」というのがトラウマになっていました。

もう、当時は「あーもー、俺はこのまま生活保護でいいや、打ち切られたらホームレスで野たれ死んでもいいや、どうせ俺なんて誰も必要としていない」と投げやりな気持ちで、酒とネットに引きこもっておりました。

市子どもの権利推進課の菅原純弥係長はレター・ポストとの連携について「当事者には『行政に相談しても何かを強制される』との警戒心が強い。まずは足を運んでもらうことが必要だった」と説明する。

例えばこれとか、他の世代の人や一般人からすると「なに甘えたこと言ってるんだ!」って怒られそうですよね? でも、当事者世代の私にはよくわかるんです。

自分でハローワークやバイト探しをしていても、さんざんに跳ねのけられた挙句、自分にマッチしない仕事になったりして、合わなくて辞めたりするのを繰り返していると、「俺は社会にとっては必要とされていないんだ」って気持ちになるんですよ。

だから、行政に相談しても「どうせまたひどい目にあわされるんでしょ」って思いこんでしまうんです。

就職氷河期とかリーマンショックの時期に、人間として扱われなかった求職者って、そういう心理に陥りやすいんですよ。本当当時の企業って、傲慢で人間を使い捨てにしてましたからね。そういう企業が使い捨てにしてきた廃棄物のような扱い受けていると思いこんでいる人が実に多い。

私もでしたけどね。

でもねー、地方とかには「パソコンが使えるだけで貴重」って職場が今は多いんですよ。

引きこもってパソコンの前にばかりいた人たちが役に立てる場って実は多い。

そしてこの世代は数が多いですから、活用しないわけにはいかない世代なんです。

本当、こういう就職氷河期やリーマンショックの頃に企業に産業廃棄物のようにされてしまった高齢引きこもりの人たちを、「できるところから」活用させていくのが、絶対に必要な時代になっていると思います。

日本で一番人口の多いこの世代をまるごとお荷物にしたら、困るのは日本全体の方でもありますからね。

こうして、少しでも外に出られるようにして、少しずつ生産的にしていくような支援の輪がもっと広がっていければいいな、と思います。

 

 

 

 

Follow me!

  • X

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です