【障害者雇用】障害者754人合格、採用へ
障害者754人合格、採用へ 国家公務員 法定雇用率ほど遠く
【東京新聞】人事院は二十二日、障害者のみを対象にした初の国家公務員試験に七百五十四人が合格したと発表した。本人が辞退しない限り、全員を中央省庁や出先機関の常勤職員として雇用する。試験は省庁の障害者雇用水増し問題を受けて初めて実施。「良い人材が多く集まった」として当初の採用予定より七十八人増やしたが、受験申込者数に対する倍率は約十二倍の狭き門となった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201903/CK2019032202000290.html
「ただ法律で定められた障害者雇用率2・5%の達成には、今回も合わせ約四千人の採用が必要。人事院が今秋にも二回目の一斉採用試験を実施するほか、各省庁も非常勤職員を含めて人材を確保し、今年末までの達成を目指す」
とあるように4000人雇用には程遠いのですが、12倍もの狭き門にする必要があったのでしょうか? という疑問が浮かびます。
受け入れ側の環境を整えれば、もう少し倍率を減らせたのではないでしょうか?
また、「障害の種類は精神障害57・3%、身体障害42・3%、知的障害0・4%」という数字が大変気になりました。先日のニュースでは、受験申し込みが先着順になるなど、知的障害者の人や、視力障害の人にとって不利な条件になっていたと報じられました。
確かに知的障害者の人が試験に不利な事は理解できますが、それにしても異常とも言える合格率の低さは、知的障害者の排除とも思われかねない数字であり、やはり官公庁側の受け入れ体制や試験のあり方に不備があったのではないか? と疑われます。
「ただ法定障害者雇用率」を数字合わせの問題に終わらせないためにも、この数字の格差は是正されねばならないと思います。