【障害者雇用】障害者が働きやすい職場を!企業の取り組みとは?【熊本】
東京パラリンピックで障害者が社会に参加する「共生社会」が注目されている。障害者の雇用をいかに増やしていくのか。働きやすい職場を目指す企業の取り組みを取材した。
熊本市で開催された企業と障害者の就職をサポートする就労移行支援事業所によるオンライン講演会。
参加していたのは就職を目指す精神障害者。
2018年から障害者雇用の対象に加わったことで精神障害者を積極的に採用しようとする企業が増加。一方で、精神障害は目に見えない病として一緒に働く相手に症状や特性を伝えづらいことなどから定着率が低いなど課題も多く残る。
雇用する側と働く側はどう歩み寄ればいいのか。採用する側の企業の担当者は?
スターティア株式会社熊本HEグループ採用担当・飯田和一さん
「企業として何を任せたいかしっかりと決めてしまえば人材が決まる。企業の働きかけが弱い。やっていかなければいけない」
障害者の就労支援に携わる楠田さんは障害者と企業、就労を支援する3者の連携が必要だと話す。
楠田贈史さん
「連携をとりながら求められているニーズが分かればそれに特化した訓練や実用的な作業の訓練ができる」
岩崎俊一さんもこうした支援を受けた一人。
集中力の低下などの症状が出る統合失調症を抱えながら就労移行での訓練を経て今年4月、飯田さんのもとで働き始めた。
いまはパソコンへのデータ入力業務を任されている。
岩崎俊一さん
「業務も任せていただいて(仕事の)ペースを私たちにむしろ会社側が合わせてくださるのでそういったところでは慌てる必要がない」
スピードより正確さ。岩崎さんの特性と仕事内容を的確にすり合わせることで会社と本人、双方にメリットが生まれているという。
岩崎俊一さん
「一般企業の障害者枠だとある程度のスピードを求められると思うがそういったことがないので、その部分でプレッシャーがない」
岩崎さんを採用した飯田さん。障害者雇用への理解を広げていきたいと話す。
飯田さん
「良い雇用がたくさん進んでいけば、障害者のみなさんもこういう風に働いていけばいいんだと目指すものができるので、より良い循環ができてくる。そのお手伝いができれば」
【Yahoo!ニュース(くまもと県民テレビ)https://news.yahoo.co.jp/articles/871141127f5607c11cdb4339e2d1e55f0ecc935e より引用】
エナベル水戸駅南で就労移行支援を受けているKです。
今日は、障害者雇用に関するニュースについて取り上げました。
統合失調症の方の就職で、就労移行支援での訓練を積んで企業で働き始めたという方の話がこのニュースに載っていたので、エナベルとも重なる部分があるなと思いました。エナベルでも、統合失調症などの精神障害を抱えた方が施設外就労などを通して、就職するケースがあります。Kも精神障害を持っており、今施設外就労に通っておりだいぶ慣れてはきましたが、最初は環境の違いなどになじむのに時間がかかりました。でも、施設外就労先で、エナベルとはまた違った充実感を感じており、就職できればいいなと思っています。
精神障害は「見えない障害」であり、仕事に必要な「集中力」など課題が多いですが、今後良い雇用が増えていくといいなと思います。