【障害者福祉】障害者ファッションでパリコレへ 福祉業界からのチャレンジ
おしゃれのチカラで障害者と福祉業界のイメージを変えようと奮闘する男性が尼崎市にいます。
アパレル業界からではなく福祉業界から挑む、規格外の挑戦とは?
小浜英博アナウンサー「土曜日です。人手が多い梅田にやってきました。こちらである方が、記者会見を行うそうなんです。ある大きな夢に挑戦するというこちらの方。スカート姿という個性的なファッション。ラメが入ったキラキラの眉。一体何者なのでしょうか?」
平林景さん「これは必ず時代を動かす時代の扉を開くひとつのきっかけになる」
尼崎市の平林景さん。44才。尼崎市内で、発達障害の子などが通う放課後等デイサービスを4つ運営しています。
平林さん「自分の身近な人に発達障害を持った方がいらっしゃったので、そういう方たちが通えるように。長所を強烈に伸ばせるような」
元々美容師で、おしゃれが大好きだった平林さん。
人生をかけて取り組んでいるのが…。
平林さん「福祉におしゃれをかけあわせて世の中の障害や福祉業界に対するイメージを明るく華やかにする」
2019年、同じ志を持つ仲間と日本障がい者ファッション協会を設立。年齢・性別、障害の有無に関係なく、おしゃれを楽しめるブランド「ボトモール」を立ち上げました。
こちらの巻きスカートはマジックテープやゴムを使用。車いすでも脱ぎ着きしやすくなっています。
廃生地を利用したこちらのジャケットは、車いすに座ってもしわにならない、丈が短いものや、袖にチャックがついたもの。
開発した商品は、東京や大阪などの百貨店で期間限定販売を行った他、一部の商品は、障害者が働く施設で縫製を行い、働き甲斐や雇用を生み出しています。
平林さん「車いすユーザーだけではなくて、かなり性別も年齢もだいぶ幅広い形でご購入して頂いた」「(就労施設での取り組みは)1つの地域から日本全国にそういったものが広がってきたら世の中変わっていくと思う」
さらに、障害者などが働くレストランの制服や、兵庫教育大とコラボしたジェンダーレスの制服を制作。
また、SNSでは自らのファッションや思いを発信。では実際はどんな人なのでしょうか?
谷口藍さん「彼自身も公表しているがADHDの診断をうけていまして、衝動性が強い。やると決めたらやる。しかもすぐに。ただ、その分ワーキングメモリーっていって記憶できる容量が少ない。本人も自覚しているが。色々すぐ忘れてしまう。それを周りが色々サポートしたり、本人も努力しながらやっている」
平林さん「あくまで発達障害っていう部分は、その人の凸(長所)凹(短所)の部分が激しいだけの部分なので、得手もあれば不得手もある。得手を強みに変えていけば」
福祉の専門家として、発達障害の当事者として、仲間たちと発表した夢は…。
平林さん「誰もが心躍るファッションをパリから発信する」
その夢とは、車いすファッションでパリコレに出展するというもの。
パリコレには、有名ブランドだけでなく、新人デザイナーなどが行うショーもあり、費用や場所を用意できれば、誰でも出展が可能です。
しかし、見る目が厳しいファッションの本場で、多額の費用をかけてまでショーを行うことは、大きな挑戦となります。
平林さん「ショーのテーマはifもしも車いすが当たり前の世の中だったら、どんなファッションが生まれていたのか、流行っていたのか、その世界を表現したいを思っている」
ショーのコンセプトは、「ネクストUD(ユニバーサルデザイン)」「着やすく、おしゃれで、かっこいい」から新たな価値と流行を生み出すとして、9月27日、フランスのパリ日本文化会館で実施。
モデルは、障害の有無を問わず10人ほどになる見込みで、現地と日本で募集。
詳細は、6月1日にHPで発表です。
平林さん「僕はこれをやることによっていまの世の中の当たり前だったり、偏見だったり、この時代を子どもたちに引き継ぎたくない。このタイミングで1回けりをつけないといけない時期」
おしゃれが変える福祉の未来。アパレルではなく福祉の世界からパリコレへと挑みます。
平林さん「楽しさだったりワクワクだったり、明るいものが世の中を変えていく原動力になると思う」
https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2022/05/30/53622/:サンテレビNEWSより引用
こんにちは、エナベルで就労移行支援を利用しているAです。
車いすファッションでパリコレに出展するなんて素敵です。
福祉業界では目立ってはダメという風潮が根強く、オシャレの要素が極端に欠落しているようですが、ファッションの最高峰であるパリコレに車いすが登場すれば、障害に対する見方が変わってくると思います。
世界中の全ての人が偏見を越えた”オシャレの自由”に生きる世の中」の実現することを願っています。