【障害者福祉】復職の近道「リワーク制度」とは?【心療】
どうも、就労移行支援を受けているMです。
皆さん、心療内科・精神科における「リワーク制度」というものをご存知でしょうか?
主に一時休職者向けの制度となっております(*^^*)
リワークとは?プログラムや受ける意味、支援内容、費用について解説します
リワークとはうつ病など精神の不調によって休職した方が、復職する際に利用できる制度です。
復職支援プログラムや職場復帰プログラムなどと呼ばれることもあります。
休職されている方は、早く復帰したいという気持ちと、今の状態で復職することに不安を覚える方もいるのではないでしょうか?
また、「会社から復職前にリワークを勧められたけど、どんな効果があるかわからない」という方もいらっしゃるかと思います。
この記事ではリワークのプログラム内容や効果、費用などを解説します。
リワーク制度について
リワークとは精神の不調によって休職した方が、職場復帰をするために活用できる制度の事です。
リワークでは休職中の生活から職場へ復帰するまでの準備を行うとともに、プログラムなどを通して長く働き続けるためにセルフケアを身につけることも目的としています。
リワークは休職者を対象として医療機関や公的機関、その他民間の事業所で行われます。
利用者は事業所に通い、ストレスコントロールなどのプログラム、グループディスカッション、パソコンなどの軽作業を通して、復職してからも無理なく働き続けるスキルを身につけていきます。
リワークの効果
●休職から復職への負担を減らす
休職中の生活と復職してからの生活には大きなギャップがあります。
休職中は心身を休めることが大事ですが、復職してからは業務を行うということはもちろん、毎朝決まった時間に起きることや、通勤、人間関係など休職中にはなかった負荷がかかります。
一度に全ての負荷がかかると、心身に大きな負担となり、再発につながることもあります。
リワークはスムーズに復職できるように、プログラムなどによって生活リズムを整え、段階的に体と心を慣らしていくリハビリテーションとしての効果があります。
●働き続けるスキルを身につける
リワークでは各種プログラムによって復職後も長く働き続けるために大事になる、「セルフケア」のスキルを学ぶこともできます。
セルフケアとはストレスへの対処法などで、身につけることで何かストレスがあっても心身の安定を保って働くことができるという効果があります。
精神に不調のある方がリワークを利用する意味
精神疾患は再発しやすい傾向があり、例えばうつ病ですと再発率は60%ともいわれています。
準備が整っていない状態で復職をすると、再発して休職を繰り返すということも起こりやすくなります。
そういったときにリワークで、休職から復職への負担を減らし、働き続けるスキルを身につけることは、復職してからの再休職を避けることにとても意味があります。
リワークで取り組む内容
①生活リズムを整える
最初のステップは定期的にリワークへ通うことです。
休職中は睡眠など生活リズムに乱れが出ることが多くあります。
リワークでは予定があることで、決まった時間に起きて、身だしなみを整え、電車移動するなどリズムを作ることができます。
まずは無理なく週3日など少ない日数から始めて、徐々に週5日など増やして段階的に慣れていきます。
これによって生活リズムが整い、復職した際もスムーズに通勤できるようになる効果があります。
②セルフケアを身につける
リワークの次のステップは利用者自身が体調を崩した原因を把握し、対策を立てていくことです。
休職中に体調が安定していても、職場に戻るとまたストレスがかかってしまい、それによって体調を崩される方もいます。
そうならないためにも自身が体調を崩した理由を把握することが大事です。
具体的には自己分析のプログラムを受講する、専門のスタッフと面談をして客観化する、自身で休職した流れを文章化して見つめなおす、それをリワークに通うほかの利用者とグループになってシェアするなどがあります。もちろん必ず人前で発表するわけではなく、その人自身に合った方法で行っていきます。
プログラムなどによって自己理解が深まることで、体調不調の原因が明確になることやストレスコーピング能力が身につき、セルフケア能力が向上します。
復職後に以前と同じようなストレスがかかっても対処することができる効果があります。
③職場に近い環境で復職の準備をする
そのあとは職場に近い環境で訓練をすることで復職への準備性を高めます。
通うリワークによっても違いますが、例えばオフィスで働くことを想定して、一定時間パソコンも前でタイピングや資料作成などを行います。
一人で行うこともありますし、グループになって打合せをしながら共同作業を行うなど、オフィスでの集中力やコミュニケーションに慣れていく効果があります。
こちらも体調に合わせて短い時間から始めていくなど無理のない範囲から進めていきます。
リワークの内容をお伝えしましたが、これらは必ずしも順番に行うだけではなく、自己理解プログラムと並行してパソコンに慣れるなど、同時に進めていきます。
リワークのプログラム内容
①認知行動療法
②ツールを使った生活管理
③SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)
SSTとは、社会生活技能訓練とも訳されるコミュニケーションのプログラムです。
生活の中で困った場面を挙げて、それに対してどうすればよかったのかを実践(ロールプレイ)していくことで、解決方法を身につける効果があります。
研修を受けたスタッフの下で行うトレーニングです。
④キャリアデザイン
リワークではそれまでのキャリアを振り返って、これからどのように働いていくかを設計しなおすキャリアデザインのプログラムを行うことも多くあります。
自身の持つ能力や仕事と生活のバランスについてなど、働く上でのスタンスを明確にすることでリワークを終えて復職してからも、自分の軸をもって仕事に臨めるようになる効果があります。
⑥レクリエーション
リワークはどういった場所で受けることができるか
■医療機関
精神科や心療内科で実施しているリワークです。
医師や看護師などの医療スタッフがいることが特徴です。
医療行為の一環として行っており、症状に気をつけながら通うことができます。
■障害者職業センター
都道府県ごとに設置されている事業所で実施するリワークで、業務訓練に重点を置いてサポートを行うことが多いことが特徴です。
専門のカウンセラーなどが対応を行います。
■就労移行支援事業所
就労移行支援事業所などで行うリワークです。
事業所ごとに内容は変わってきますが、就労移行支援事業所は就職を目指す障害のある方が通う場所で、障害のある方の就職・職場定着のノウハウを多く持っていることが特徴です。
働き続けるために様々なプログラムやスタッフとの面談などを行います。
定着支援という復職後のサポートを受けることができるメリットもあります。
【引用元】https://works.litalico.jp/column/system/011/【LITALICOワークス】
私が行き来しているデイケアはリワークも行っています(=゚ω゚)ノ
利用者さんのほとんどがリワーク利用の方で早い人では、だいたい4ヶ月~半年くらいで復職されています。
再就職を目指す場合は上記の引用元に記載されている障害者職業センターや就労支援を利用することをオススメします(*^^*)
私が以前からやっている理想の職場リストアップや将来設計もリワークの一つだったみたいですね(*‘∀‘)
将来設計や人生設計は自分軸の基準ともなるので、どこかのノートにメモしておいて損はないです( ..)φメモメモ
社会復帰したくてもどこを利用していいか分からない方は主治医やカウンセラーに相談してみるのも良いでしょう(^^♪