【障害者福祉】マイナ保険証 障害のある息子が切り替えに対応できるでしょうか…現行の保険証「廃止」に揺れる母親
https://www.tokyo-np.co.jp/article/286303
政府がマイナンバーカードと健康保険証を一体化し、来年秋に現行の健康保険証を廃止する方針を示していることに対し、障害のある子どもを持つ親から不安の声があがっている。医療機関受診の際の手順が変わることに子どもが対応できるのかどうか不安だというのだ。東京都江東区の生活介護事業所で支援員として働く山口妙子さん(64)もその一人。なぜ、現行の保険証でなければ不都合があるのか、聞いた。
◆ささいな変化が障害者には重大な変化に
山口さんのひとり息子(31)には知的・身体ともに障害があり、現在、「就労継続B型」と呼ばれる山口さんが勤務する作業所とは別の作業所に通いながら、高校のトイレや高速バス内の清掃作業に従事している。
山口さんは息子について「会話もできますし、一見、普通の感じに見えるのですが、手や体幹機能に障害があり、緊張すると顔も身体もこわばってしまいます。特に想定外の事態に遭遇すると身体も心も固まってしまいます」と説明する。また、一つのことに強いこだわりがあり、壁の時計の位置が少しでも傾いていると気になってしょうがないという。
「新型コロナウイルス感染症がはやり出した時は、テレビの報道を見ると不安になり、それを抑えるためか、自分で体温計を次から次に買ってきてしまい、家には売るほど体温計がたくさんあるんですよ」と山口さんが笑う。
その山口さんが「健康保険証が廃止されるらしい」と聞いたのは、昨年10月の河野太郎デジタル相による廃止表明の会見からずいぶん時間が経過してからだった。
「廃止と聞いて、すぐ息子のことが浮かびました。いま、息子は作業所から徒歩で15分ほどの眼科に1人で通うことができますが、それができるまで何十年とかかりました。何回もうしろをついていって、眼科の受付の方や先生に事情をお話し、手紙を持たせたりして、ここまでたどり着きました」と振り返る。
障害が理由でトラブルになることもあった。外を歩くとき、ブツブツと独り言を言う癖があり、擦れ違いざまに怒鳴られたりすることもあった。また、7年前ほどには、都内のコンビニの駐車場で無意識に振り上げた手が別の人にあたり、警察を呼ばれ、一時、身柄を拘束されたこともあったという。
その息子に今使っている保険証がなくなること、代わりに別の証明書になることをどう理解させればよいのか。緑内障とぜんそくの症状がある息子は、医療機関にずっと通い続けることになる。
政府の保険証廃止方針に対して山口さんは「一度でもいいから、障害者の働いている現場を自分たちの目で見てもらいたい。ささいな変化が、障害者にとっては重大な変化となり、精神的なストレスとなるのです。保険証を残してほしいと思います」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんにちは、就労継続支援A型を利用しているYです。
ちょっとした環境変化でも適応できない人もいますし、
機械に少し強い人じゃないとマイナンバーカードを作るのも
難しいと思います。
私はマイナ保険証と自立支援医療が紐づけされていないことが
気がかりです。今の保険証が廃止になったらどうなるのか…
病院や役所に聞いても分からないって言われましたし…
しかもマイナンバーカードって期限があるんですよね。
期限が過ぎたら更新手続きをしないといけない。
これもできない人もいるんですよね…
それに他の人の情報を紐づけしてしまったりしていますし、
まったく信用できないですよね。
そういった部分も含めてきちんと対策を考えてから
移行してほしいと思います。