【障害者】障害者を「ギャグ」にした漫画家 ヤンキーとのラブコメ、思わぬ反響

好きな相手を、いつも近くに感じたい。たとえ障害があろうとも--。そんな願いが詰まったラブコメ漫画が、ネット上で人気を呼んでいます。白杖(はくじょう)を使う弱視の女子高生が、ヤンキーの青年と恋に落ちる筋書きです。互いの表情を確かめようと、たびたび顔を近づけ合う二人。見えにくさゆえの行動に、身悶える読者が続出しています。
(中略)
漫画のタイトルは『ヤンキー君と白杖ガール』。ファンの間では、「ヤンガル」の略称で親しまれています。
(中略)
ある日、子分二人と、点字ブロックの上を歩いていた森生。すると後ろから突然、棒状のもので攻撃されてしまいます。盲学校に通う16歳の女子高生・赤座ユキコの白杖が、お尻を一刺ししたのでした。
(中略)
二人の絶妙な距離感や、障害を巡る気付きにあふれたストーリーに、多くの人達が惹(ひ)き付けられています。「とにかく優しい漫画」「ちょっとした愛情があれば、社会の不自由さは超えられるのかも」。SNS上では、そんな感想が飛び交っています。

全話が無料公開されている「ニコニコ静画」「pixiv」「マンガハック」の3サイト上のPV数も、19日時点で累計1000万を超えました。

〇きっかけは父の境遇だった
作者のうおやまさんは、広島県在住の漫画家です。(中略)
最大のきっかけは、自身の父でした。30歳の頃、病気のため視力が低下。手術したものの右目を失明し、左目も視野が4分の1ほどに縮小してしまったといいます。

これまでうおやまさんは、書類の代筆などを通し、父を支えてきました。その過程で、社会が「見える」人向けにつくられていると気付き、疑問を抱くようになったそうです。
(中略)
父をモデルにユキコを生み出し、モヤモヤした思いを、ヤンガルに結実させました。そして早く世に出したいと、掲載まで時間がかかる出版社経由ではなく、ネットでの自主公開を決めたのです。(中略)
(中略)
「障害者」「健常者」、そんなくくりに意味はない
作中では、「見える」人たちの心模様も、大切な要素になっています。中でも、森生とつるむ女の子・ハチ子とユキコのやり取りは印象的です。

ある理由から、周囲に溶け込めなくなったハチ子。彼女は、ユキコが「見えない」ことで、仲間の同情を誘っている、と捉えています。
(中略)
「このくだりは、視覚障害がある読者の体験談が基になっています。いただいた漫画への感想に、誰かに白杖を折られたといった過去についても、つづられていたんです。当事者が『悪意』にさらされている現状に、初めて気づかされました」

「障害がない人は、生きづらさを感じていても、他人に気づいてもらいにくい。自分なりに考えた結果、そのことが関係しているのでは、と思い至りました」
こうした経験から、うおやまさんは「人間、誰しもに欠けたところがある」と感じるようになったといいます。

「それなら『健常者』『障害者』というくくり自体に、意味はないんじゃないかと。だからキャラクターに、『健常者らしさ』や『障害者らしさ』は求めていません」
(中略)
〇「いちゃラブ」通じ、「違い」を当たり前のものに
とはいえ、「ヤンガル」の本質はラブコメです。うおやまさんは「放っておくと、つい真面目な方向に行きがち。『恋する女の子を描きたい』という初心を、いつも忘れないようにしている」と笑います。

https://withnews.jp/article/f0190719004qq000000000000000W08u10101qq000019481A withnewsより引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。

漫画好きの私がたまたま見かけた作品のニュースです。

まだ未読ですが、読んでみたいですね。なかなか障害者と健常者って色々と隔たりがありますから、それをマンガ…しかもギャグマンガにした漫画は今までなかったような。

ドラマだといくつかあったんですけど、ギャグではなかったですね。

その意味でもこの作品はインパクトありますね。全話無料なら全部読んでみたいです。

作者さんの「障害者」「健常者」というくくり自体に意味はない…という思いにこそこの作品がある。普遍的な恋する男女のラブコメ。

そこを読んでみたいなーと思う私です。

 

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