【障害者】ブラインドサッカーって知ってる? 視覚障害者が戦う、“見えない”スポーツの世界

スポーツにおいて“視覚”は決して欠かせないものだと僕は思っていた。
目が見えなければ動くことすらままならないし、味方や敵はもちろん、標的さえも見失ってしまうからだ。
きっと僕と同じように考えている人は多いだろう。
しかし、『ブクロキックス』(松木いっか/講談社)を手にし読了した後、僕の中で築き上げられていた固定観念の壁は、良い意味で盛大に崩壊した。

本書の主人公・小山田千洋は、整体師として働く生まれつき“全盲”の19歳。
ある日、彼は施術を担当した韓国人女性・ジヘと出会ったことで、今まで触れることのなかった世界を知ることになる。
それは「ブラインドサッカー」というスポーツの世界だ。

ラインドサッカーとは、アイマスクを着用し、音の出るボールを用いて行う5人制サッカーのことだ。
目でボールを追えないため、どれだけ「声」と「音」に神経を研ぎ澄まし、「想像力」を膨らませられるかが勝敗のカギを握るといわれている。
観る人によってはまったく新しいスポーツに見えるだろう。
公式の規定では、ゴールキーパー以外は、全盲から光覚(光を感じられる)までのプレーヤーであることが必須だが、一般の大会では視覚に障がいのない晴眼プレーヤーも参加できる。そんな障がいの垣根を越えた交流があるのも、ブラインドサッカーならではの醍醐味なのだ。

本書でも、同僚のハルカ、ハルカの父・浩二、ゲイバーのママら晴眼者が、小山田とともにジヘの父が率いるチームに参加している。
ただまったく経験のない初心者がすぐプレーできるようになるかというと、話は別だ。
それほどブラインドサッカーは甘くない。
まともにボールに触れるかどうかも怪しいだろう。
1巻ではひょんなきっかけで、いきなり都内最強のチーム「玉帝新宿」と試合をするのだが、とうてい試合とは呼べない状態が続いてしまう。

しかし、小山田は別格だった。
彼だけは、最初からはっきり見えているかのようにボールを操るのだ。
それもそのはず。小山田は全盲でありながら、晴眼者のサッカーチームに所属しプレーをしていた経験があるのだ!
そのボールさばきと迫力あるプレーは、「玉帝新宿」の選手をたじろがせるほど。
そしてここから、彼の取り巻く世界は大きく変わってゆくことになる。

本書の舞台となるのは、言うまでもなくブラインドサッカーの世界だ。
名前を聞いたことはあっても、実際に試合を観たことがある人は少ないかもしれない。

本書を手にし、読んでみようと思っていただけたのなら、一度日本ブラインドサッカー協会が載せている試合動画を視ることも、強くおすすめする。

https://ddnavi.com/review/670048/a/ ダ・ヴィンチニュースより引用

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。

私も知らなかった、ブラインドサッカー。盲目の人たちのプレイするサッカー。目が見えないだけにどうやってやるんだろう?って思って、

youtubeから映像を漁ってきました。

目でボールを追えないため、どれだけ「声」と「音」に神経を研ぎ澄まし、「想像力」を膨らませられるかが勝敗のカギと。

サッカーなんだけど、また新しいスポーツですね。

調べてみると、2004年9月 ギリシアで行われたパラリンピックアテネ大会で初めてパラリンピックの種目になったようです。

歴史も新しく、公式の日本ブラインドサッカー協会のHPによると、

日本に根付くまで
1980年代初頭に開発され、ヨーロッパ、南米を中心に広くプレーされてきたブラインドサッカーですが、現在プレーされているIBSA(International Blind Sports Federation:国際視覚障がい者スポーツ協会)の国際ルールが日本に上陸したのは2001年でした。それまでは盲学校で独自ルールを考案し、プレーしてきた歴史がありました。90年代には千葉県立千葉盲学校で「ペガサス」というチームが発足し、テレビにも取り上げられました。

2001年9月、当時アジアで唯一、ブラインドサッカーを導入していた韓国に、「視覚障がい者の文化を育てる会」を中心とした視察団が向かいました。アイマスクをした選手が自由に走り回るプレーを目の当たりにし、日本でもこのサッカーを広めていこうと、国内での普及が始まります。

当時、手元にあったのは数本の試合の映像と、英文のルールなどわずかな資料だけ。
しかし、多くのサポーターの協力により、2001年11月11日に日本視覚障がい者サッカー協会(JBFA)の前身となる「音で蹴るもうひとつのワールドカップ実行委員会」の発足式が大阪で行われました。

2002年5月に韓国・ソウルで行われた日本対韓国、同年8〜9月に岐阜・高山、兵庫・神戸で行われた日本、韓国、ベトナムの3カ国によるアジアフレンドリーシップカップを経て、2002年10月、日本視覚障がい者サッカー協会(JBFA)が正式に発足しました。

https://www.b-soccer.jp/blind_soccer から引用

…とのこと。テレビにも取り上げられていた障害者スポーツなんですね。

サッカーは知っていますが、こちらのサッカーは知りませんでした。

元々はダ・ヴィンチニュースからの引用ですので、コミックがあるんですよ。

興味のある方は是非読んでみて下さい。

Follow me!

  • X

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です