【障がい者福祉】カエルデザイン
Kaeru Design
◯海洋プラスチックのこと
今、海がプラスチックで悲鳴を上げています。
1年間に800万トン(ジャンボジェット機5万機相当)ものプラスチックが海に流れ出ています。それらが細かく粉砕され、マイクロプラスチックとなり、海と海の生き物を汚染しています。2050 年には海中のプラスチックの量が魚の量を上回ると言われています。 プラスチックが分解されるには500 年とか1000 年も必要だと言われています。
廃棄されたプラスチックは海岸で太陽の紫外線と熱で劣化し、分裂して、マイクロプラスチックになります。それが風や波で飛ばされ海に漂います。一度海に流れ込んだマイクロプラスチックは回収困難です。
カメや海鳥やイルカやクジラがマイクロプラスチックなどの海洋性プラスチックを飲み込み、プラスチックは、内臓を破壊し、飢餓によって死亡する原因になります。
今、私たちにできること。私たちがすべきこと
海のプラスチック汚染を解決する方法は主に2つ。
- 1つはプラスチックゴミを出さない。
- もう1つはプラスチックゴミを回収する。
私たちは、様々な障がいを持つ人たちとともに、海岸でマイクロプラスチックなどの海洋プラスチックを回収し、 イヤリングなどのアクセサリーにアップサイクルします。私たちの活動で気候危機の原因の二酸化炭素は回収できないけれど、プラスチックゴミは1個拾えば、確実に減らすことができます。
また、売り上げの一部は、海洋ごみの調査やクリーンアップを通じて海や川の環境保全を行っている非営利の環境NGO、一般社団法人JEANに寄付させていただきます。
◯フラワーロス(廃棄花)のこと
花の命を身につける
フラワーロスと言う言葉はあまり聞き慣れないかも知れませんが、生花店さんが仕入れた後に、折れたり傷んだりして販売できない花の量はお店にもよりますが30%とも40%とも言われています。
私たちはそんな花たちの命をアクセサリーにアップサイクルしてつないでいきたいと考えて、フラワーロスをアップサイクルしたアクセサリーを作っています。
生花店さんのフラワーロス、廃棄花がメインではありますが、オフィスなどで生け替えられた花や、まちなかで散り落ちた花のまだ綺麗な花びらを丁寧にドライフラワーにした後に樹脂でコーティングしています。
まるでキャンディーのような透明感のある美味しそうな色合い。どのアクセサリーも、無着色の花の色そのものです。
◯「誰一人取り残さない」を実現するために
国連がSDGsで目標とするNo one will be left behind.(誰一人取り残さない)。誰一人の中にはもちろん障害を持つ人たちも含まれます。カエルデザインは様々なアップサイクルの工程で障害を持つ仲間たちに参加してもらうことで、障害を持つ人たちの生活改善や自立につなげていきたいと考えています。
〇カエルデザインの思い、願い
古代エジプトでは、カエルは繁殖力が強いこと、卵→おたまじゃくし→カエルへと大きく変態することから、生命の誕生や絶えることのない再生、復活の象徴とされてきました。
また、カエルは日本語では「帰る」、「返る」、「還る」、「変える」と同じ発音となるので、幸運、お金が返ってくる、人が帰ってくる、様々な状況を良い方向へと変えてくれる、幸運の象徴とされています。
カエルデザインは、海洋プラスチックやフラワーロスなど、廃棄されるモノを再生し、アクセサリーなどの新たな商品として生まれ変わらせます。また、海の環境や社会の環境、パートナーである障害を持つ人たちの現状を、少しずつでもより良い方向へと「カエル」ことを目的とします。 カエルは、そんな私たちの思いと願いの象徴です。
クリエイティブユニット カエルデザイン
- クリエイティブディレクター 高柳豊
- アートディレクター 井上和真(ShakeDesign)
- アクセサリーデザイナー 川﨑朱美子
受賞履歴
・「第47回石川県デザイン展」でグランプリの知事賞を受賞
・ソーシャルプロダクツ・アワード2021 ソーシャルプロダクツ賞を受賞
引用元:https://kaerudesign.net/about/
-カエルデザイン合同会社ホームページー
こんにちは、就労移行支援の利用者Aです。
クラフトが苦手な私自身も大変興味を持ち、すごくやってみたい感じはありますね。
障害者雇用と環境問題の両方に取り組む姿勢は素晴らしいです😊
「ソーシャルプロダクツ・インタビュー 障害者雇用と環境問題解決に挑むアクセサリー 」の記事に
書かれている「ビジネスと障害者雇用のバランス」についても大切だなぁと思いました。
今後も社会や環境問題への意識を広めていきますように✨