【発達障害】自閉症アバターの世界 脳内への旅
インターネット上のバーチャル空間「セカンドライフ」。
そこで生き生きと活動する人たちの中に、自閉スペクトラム症の人たちがいる。彼らは世界をどのように見ているのか。
仮想空間で彼らと交流を続けてきた社会学者の池上英子さんが、自閉症アバターたちに会うため、アメリカ大陸を横断。彼らの脳内世界を知る手がかりを探る旅にでました。
セカンドライフは15年前に誕生し、一時爆発的なブームが起きましたが、その後次第に利用者は減少。
池上さんは、今もここを楽園として住み続けている人の中に、自閉症の人たちがいることに気づきました。
「始めは仮想世界で代理の自己を作る、そして心も体も新しくして第2の人生を生きている人たち自身に興味があったんですね。ところが段々やっているうちに自閉スペクトラム症の方にたくさん会うようになって、それがどうしてかなと思ったのがきっかけなんです」(池上さん)
池上さんはこれまで100人を超える自閉症の人たちのアバターと対話してきました。その1人、ラリーが現れました。
ラリーは、頭に浮かぶ情景を描いたという空間を案内してくれました。
ラリー「これは僕の脳内世界なんだ」
池上さん「アリスの不思議の国みたいね。穴に落ちるところが」
ラリー「僕は高速道路の旅のような、奥行きのあるものに惹かれるんだ。他にも透明感のある色とか、サイケデリックアートのビジョンが見えることもある。これは僕が思い描いたビジョンのほんの一部に過ぎないんだ」
130以上の部屋が複雑に入り組んでいるこの空間を、ラリーは一から作り上げたといいます。
池上さん「どうやってこの美しい世界を作るの?」
ラリー「ただ座って頭の中を可視化するんだ。僕はよくボーっとすることがあるんだけど。そうすると脳みそがこの世界を離れてカメラのように映像や色彩を映し出すんだ。まるでテレビで映画を見ているように。僕は冒険が大好きなんだ。それは挑戦ってことでもある。未知の経験から何が生まれるのかを見るってこと」
この空間は今も、拡大し続けています。
「自閉スペクトラム症の人たちは、私たちとは違う目で『世界』を見ています。
時には同じ景色を見ても、違って見えることもあります。同じ音を聞いても彼らには違って聞こえることもある。
それはまるで禅の修行で問われることのようです。
『あなたには真の世界が見えていますか?』『あなたは本当に世界を感じられていますか?』と、認知の相違に触れたことで、私自身にそう問いかけられている気がするのです」(池上さん)
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/183/ NHKハートネットから引用
エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。
セカンドライフ。一時騒がれていて、日本に上陸!…となった時に、たくさんの企業が参加してました。
結局過疎化してしまって、騒がれた割に下火になった3Dのアバターゲームです。
私はあの独特の海外製のフォルムがどうも受け付けなくて、2Dフォルムのアバターゲームに逃げた人間です(汗)
でも知りませんでした。今でもセカンドライフは続いていて、自閉症の人たちが楽園を築いている場所だとは。
バーチャル世界が自閉症の人たちと相性がいいのは前回の記事で書いていましたが、
こだわりが強い所とか、対人関係が苦手などの特性があると言われる自閉症の人たち。
リアルタイムだとなかなか対話に追いついていけない…ということで、バーチャル世界の方が楽だと。
その「こだわりの目」で世界を見る。見えなかった世界が見える。こだわりの強い独特の世界が見える。
その認知の相違に触れて何を感じるのでしょうね。
私がやっていたアバターゲームは日本製なので、またそこで自閉症の方々がいたりするんでしょうかね?試したことはないんですけど…辞めちゃったし・・・
ただ、凄くやりこんでいた人は数人見かけたことがありますね。
来年にはサービス終わってしまうアバターゲームですが、ちょっとやってみようかなと思ってしまいました。
自分にない世界を見るためにも。