【発達障害】怒りの爆発を抑えるコツは「6秒我慢」 ADHDの人のためのアンガーマネジメント

発達障害のひとつであるADHDは、昨今メディアに取り上げられることも多くなり、大人になってから「自分はADHDだ」と自覚するようになったという人もいるだろう。

これほど広く知られるようになっても、自分の症状をきちんと理解し、それに向き合いながら生きることはむずかしい。

場合によっては他人より仕事ができないと感じたり、そのことで上司から叱責されることにイライラしたりし、ときに「怒り」を爆発させてしまうこともあるかもしれない。

本書『イライラしない、怒らない ADHDの人のためのアンガーマネジメント』(高山恵子:監修/講談社)は、「怒りでうまくいく人間関係などない」という。

怒られた側の人間は、「触らぬ神に祟りなし」とばかりに、その人から離れていってしまうからだ。

どうすればこのやっかいな「怒り」という感情をコントロールできるのだろうか。本書で紹介する“アンガーマネジメント”をいくつか具体的に見てみよう。

■怒りに気づいたら、6秒数える

本書によれば、怒りのコントロールは、“6秒”がカギになるという。

人は怒るときに、「呼吸が浅くなる」「顔がカッと熱くなる」などのサインが出るので、まずはその反応をキャッチしてほしい。

そうしたら、6つ数えて怒りを鎮めよう。

なぜ“6秒”なのかというと、人が怒るときに分泌されるホルモン「アドレナリン」は、6秒後にピークを迎えるといわれているからだ。この6秒間をやりすごすことができれば、怒りに我を忘れることはないだろう。

■もし怒ってしまったら…すぐに謝る

それでも、我慢できずに怒ってしまった…というときには、すぐに謝るのが最善策だ。そのときに心がけるのは、「怒ったこと」自体を謝ることだ。

たとえ、相手の行動に納得できなくとも、それを訴えるために「怒る」という手段をとったことは間違っている。

ADHDの場合、悪気がなくとも衝動的に怒ってしまうことがある。

だが、相手にとっては、突然強い感情をぶつけられた衝撃的な経験になってしまうので、その後の人間関係に影響が出てしまうかもしれない。一旦お互いに冷静になり、前向きに話せる状態を作ろう。

■周囲の人が使わないようにしたい“NGワード”

周りの人たちにも、できることはたくさんある。例えば、ADHDの傾向がある人たちに対して、次のような“NGワード”を使いそうになってしまったら、著者が推奨する“OKワード”に言い換えてみよう。

【NGからOKへの言い換え】
「○○したらダメ」→「◎◎しよう」
「ちょっと待って!」→「あと○分待って」
「なんでやらないの?」→「どうやればできる?」
「そんなこと言ってないでしょ」→「そんなふうに受け取ったのか」

ポイントは、具体的な指示とポジティブな言い回しだ。

ADHDの人たちは、「当たり前の感覚」を共有するのがむずかしい場合もあるので、「あと○分」というように具体的な指示を出したほうが伝わりやすい。

また、「○○はダメ」というような制止の言葉を“否定”と受け取ってしまうことがあるため、「◎◎しよう」とポジティブに言い換えることも有効だ。これらをゆっくり穏やかに伝えることを心がけよう。

https://ddnavi.com/review/507132/a/ ダ・ヴィンチニュースから引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。

以前、ここにも書いたことがありますが、怒りの我慢は6秒。

この6秒をやり過ごすことができれば怒らないで済む…という「アンガーマネージメント」。

特にADHDの人たちはこれもここで書いた「感情のメルトダウン」でドカンと怒りを抱えてしまうことがあると。

周囲の人たちの声掛けもNGワードが飛び交う事があるな…と思い、私も気を付けようと思いました。

難しいですね、アンガーマネジメントのコントロール。ADHD当事者の方々はもっと大変なんだろうなと。

怒りのコントロールですからADHDの方に限ったことではないんですけどね、これは。

ダ・ヴィンチらしく本の紹介ってことで掲載されていたので、その本と共に書いてみました。

 

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