【発達障害】大人の発達障害、コミュニケーション問題
なぜ、大人になって「発達障害」が見つかるのか
発達障害には、自閉スペクトラム症、ADHD、LDなどがありますが、どのタイプでも、共通した条件のひとつに、学童期までの発達期に発症することが挙げられます。したがって、困難や問題は多少なりとも子ども時代からあります。
乳幼児期は、育児になじみにくい子どもに育っていくため、親の愛着が十分に形成されないという問題があります。自分と他人との関係が重要になってくる思春期は、友人との関係が築きにくく、孤立したり、いじめにあったりするケースがあります。
しかし、発達段階において、こうした問題が専門医療機関を受診したことで確認され、家庭でや学校で困難に適応していく力を育てていくこと(療育)ができていれば、自立した社会生活への道もひらけてきます。
それに対して、子どものころは何か問題が生じても発達障害によるものと気づかれず、社会に出てから本人が生きづらさを感じるようになることがあります。大人で診断される発達障害は、軽症のために子どものころに見過ごされていたケースが多いのです。
あれって何? 口頭での指示がわからない
話し言葉の理解が困難
→電話の受けこたえが苦手、口頭での指示が理解しづらい、「あれ」「これ」などの指示語が何を示しているのかわかりづらい
「さっき言った、例の書類、作ったら○○部にちゃんと送っておいてよ。書式は適当でいいから」
(さっき……いつだっけ?)
(例の……どれだ?)
(ちゃんと送らなきゃ。あ、書き方は適当でいいのか)
職場では口頭で指示されたり、やり取りのニュアンスで程度を求められたりすることが結構あります。しかし、自閉スペクトラム症の人では、話し言葉をとらえるのが苦手なため、問題が生じます。
会話では、「ちゃんと」「適当」と、程度を言外に含ませる言い方が頻出しますが、それがどの程度なのかわかりません。また、言葉を字義どおりに受け取るため、含みやあいまいな表現は理解できません。
話し言葉が苦手だと、どうなる?
先輩から微妙なニュアンスの指示を受けた
→表現をとりちがえて、失敗してしまった
以前の話の続きのメールを受け取った
→文意を読み違え、とんちんかんな返信をしてしまった
電話で、取引先からの問い合わせを受ける
→先方の言っていることを理解するのが難しくて、やり取りがぎこちなくなってしまった
好意を寄せる人から話しかけられた
→雑談や話のキャッチボールができず、仲良くなれない
表情、語調、まなざし…会話の空気がわからない
言葉以外のメッセージ(メタメッセージ)が受け取れない
→相手の表情を読み取り損ねる、皮肉や冗談などを真に受ける、など
話し言葉には、表情やまなざし、声音(音調)、しぐさなど、言葉以外のさまざまなメッセージが加わっていて、全体として意図や気持ちが伝わります。こうした言葉以外のメッセージを「メタメッセージ」といいます。実際のコミュニケ―ションでは、伝えることの80%がメタメッセージによる、とも言われます。
メタメッセージが読み取れない・使えないとどうなる?
もうこの話は切り上げたいという雰囲気になっていた
→気付かずに一方的にしゃべってしまう
異性に告白された
→相手の感情に反した反応をして、傷つけてしまう
自分のことを冗談めいて他人に紹介された
→言葉通りに受け取って、紹介してくれた人に反感を覚える
仲間内でのデリケートな話題を、あえてぼかした表現で会話していた
→ありのままに話して、ひんしゅくを買ってしまう
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/63714 Bluebaks Outreachより引用
エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。
難しいですね、発達障害のコミュニケーション。
しかも大人になってからこの障害が分かる方が多いというから、面倒ですね。
社会に出てから、あれ?あれ?あれ?…ってなってしまうんでしょうね。凄く生づらそうです。
子供の頃に見つかっていればまだしも、大人になって急には難しいですよね。どちらにしても、発達障害…大変そうです。
ちょっとした会話のキャッチボールができないだけで、孤立してしまいそう。
子供のコミテニィでもつらそうなのに、これが大人のコミュティとなるとかなりキツそうです。
日本人の良くない所で、「変わった人は村八分」…触らぬ神に祟りなし…って感じで孤立させられてしまうんですよね…。
さらにいじめの対象になってしまったり…「ちょっと変わった人」は格好のターゲットですからね…((+_+))