【引きこもり問題】【8050問題】生きててよかったと思いたい
50代ひきこもりのゴールは「就労」ではない “折り返し”に大切なこと
80代の親が50代のひきこもりの子を養う「8050問題」が深刻だ。そこには、いかなる構図が存在するのか。ライターの黒川祥子氏が追った。
※「50代ひきこもりと80代親のリアル 毎年300万円の仕送りの果て」よりつづく
https://dot.asahi.com/aera/2019020800025.html?page=1
8050のありようは、家族の数だけさまざまだ。しかし、当事者家族に出会うたび、明石さんはこう思えて仕方がない。
「家族だけで、閉じた結果の病のように思えます。とにかく家族だけでは立ち行かないのに、外へSOSを出すことが恥だという文化があり、親自身が行き詰まってやむなく助けを求めるという構図です。そこに、ここまで長期化した原因がある」
いまの70~80代の親たちはなまじ養える財力があり、世間からひた隠しにされ、人生を台なしにされた中高年ひきこもり。高度経済成長期とバブル期を経た家族の、一つの行き着き先をここに見る。
生活困窮者自立支援法が施行されたのは15年。自治体の40代以上のひきこもり支援はようやく始まったばかりだ。(ライター・黒川祥子)
引きこもりの辛い所は、現状で未来が見えないどころか、未来に「絶望」しかないところだと思います。
「このままで良いわけが絶対ない」とはわかっている。
「このまま親がしんだら行き詰る」とも理解している。
だけど、世間は厳しいです。
30-40代まで引きこもって履歴書に空白のある人なんで、就職どころかバイトすらままならないです。
はっきり言ってしまうと、独力でこういった状態から脱出するのは不可能だと思います。
本当にいつも思いますが、家族も本人も「自分でなんとかする」という呪縛から逃れた方がいいと思います。それぐらい長年引きこもっていた人間が社会復帰するのは難しいです。
たしかに、今は人手不足ですからコンビニや運送の仕分けのバイトなどは見つかるかもしれません。
しかし、そういったバイトは体力精神力ともにかなり削られますし、どんどん人当たりが厳しくなっていきます。
「まだこんなこともできないの?」「続けるの無理でしょ?」と直接言われたり、言外にそういう空気が出てきて耐えられなくなる人も多いと思います。
そしてさらに社会の壁の大きさに思い知らされて引きこもりがさらに重症になっていく人も多いでしょう。
ですから、本当に長年引きこもっていた人は、楽な道を選びましょう。
引きこもりや精神障害者向けの就労支援事業や就労支援施設は全国にみなさんが思っている以上にたくさんあります。
そういった行政やNPOの支援に頼っていいんです。
誰だって、引きこもりから脱出するのは難しいんですから。
そういった施設は、だいたい「出社できただけでも上出来」「少しずつ働けるだけでもがんばってる」とホメてくれます。優しい世界です。
このホメてくれるのが大事で、すこしずつやる気が回復して、働ける日数も増えて長時間働けるようになっていきます。
ゆっくりと優しい世界から働き始めるのが大事だと思います。
そうやっていくうちに働ける場所や自由に使えるお金が少しずつ増えていく喜びを感じていって、「生きていくのも悪くないな」と思ってくれるのが大事なんだと思います。
厳しい時代ですが、まだまだ日本には手を差し伸べてくれる人や施設があります。
遠慮なく手を差し伸ばしましょう。
我慢して手遅れになってしまう事が一番社会にとって悪い事なのですから。
こちらにリンク集を用意しておきましたので、調べてみるとよいと思います。
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