【引きこもり】苦しさの緩和剤としての昼夜逆転
関東自立就労支援センターで相談を受けていると、「夜だらだらといつまでも起きているから朝早く起きることができない、だから子供は学校に行けない」という理解をされている親御さんに多く出会います。
多くの親御さんが、昼夜逆転が不登校や引きこもりの原因になっていると理解しているように思います。しかし実際はどうなのでしょうか。
私は多くの昼夜が逆転した子供たちと出会う中で、これは、引きこもりや不登校の原因ではなく、むしろ当人の日中の苦しさを緩和させるための工夫なのではないかと考えるようになっています。
気を使わずに安心できる「夜」という時間
私たちは幼いころから、朝起きて太陽の出ている間活動し、夜になったら眠るというリズムの中で育ってきています。
そうした決まりに従えば、いったん朝起きてしまったら子供たちは学校に行かなくてはなりません。
でも、ひきこもっている子供は、現実の生活の中で何かしらうまくいかないことがあり、動けないでいます。
人と会ったり話したりということをできる限り避けたい気持ちになっています。ですから、学校に行かなくて済ませるためには『朝起きるわけにはいかない』のです。
(中略)
昼間起きていると、自分で自分が情けない、でもどうにもできない現実と直面しなければなりません。ですから、心が落ち着かないのです。
しかし夜は違います。外は静かです。通りを歩く人の足音もまばらです。コンビニや本屋に出かけても、知り合いに出会う確率は昼間よりもずっと少ないですし、また、出会っても「変」ではありません。
活動していなくてよい時間帯です。そのことによって精神的負担はかなり和らぎます。静寂が心を和ませてくれるといってもよいでしょう。
(中略)
加えて言うならば、学校に行きたくないがゆえに昼夜を逆転させているといってもよいでしょう。
ですから、昼夜逆転は引きこもりの原因ではなく、引きこもりを続けるために心が行う工夫であると私は理解しています。
https://shuroushien.com/144957 関東自立就労支援センターより引用
エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。
何故昼夜逆転の生活を送ってしまうのかが書かれています。引きこもり=昼夜逆転生活ですからね。
ここでは学生さんの話になっていますが、引きこもりの方共通の話ではないだろうか…と、思いここに記事を書きだしてみました。
夜という時間帯がやすらぎを与えてくれるのか、昼という時間帯が逆にどれだけ精神的にキツイのかが述べられています。
夜という時間は魅力的です。昔から創作する人たちはこぞって夜という時間帯に創作活動をしてきました。当然例外の方もいますが、たいていクリエイターは夜働く感じですね。
煩わしい昼より、夜の静寂が完成を研ぎ澄ませる…とどこかの本で読んだような。昼夜逆転した生活してるから、病気になったり、長生きできない…とか聞いたような…??
引きこもりの方でも、夜の時間帯に色々活動されてますね。昼だと見えない物も夜なら見えてくる。
昼だと逆に見たくない物が見えるから、夜の闇で隠されてしまう時間を求めてしまう。
昼夜逆転は決して人間にはよくありません。体内時計というものがあって、朝活動始まって、夜に寝るようにセットされています。
今は夜働く人も珍しくないですけどね、本来、人間の体内時計に合わせるとそういう感じになっているんですよね。
私も引きこもってた時期があり、その頃は見事に昼夜逆転生活でした。朝寝て、夕方頃起きだす感じでした。
どうしてなんでしょうね。やはり苦しさの緩和剤…だったんでしょうかね。
自分にいざ照らし合わせてみると、そうなのかなあ??って感じですけど、確かに昼間起きているとめんどくさい話ばかりが先行してた気がします。
だけど、やらなくちゃならない事だったりすることもあるから、必死で起きてやっていたような。・・・やはり夜に動くのが楽でした。
「夜だらだらといつまでも起きているから朝早く起きることができない、だから子供は学校に行けない」そう思いがちだけど、そう単純な問題ではないと。
私の友達でも登校拒否児がいましたね。その子も昼夜逆転生活してました。どう親御さんがなんとか学校に行けるようにと頑張っていたけど、殆ど徒労に終わっていたような。
今ほど引きこもりの支援体制や放課後デイサービスなんてなかった頃ですからね。大変だったと思います。
何故昼夜逆転をしてしまうのか…の理由は人それぞれだとは思いますが、人付き合いが苦手な人だったので、昼間の学校での人付き合いが嫌だったんだろうな…と思いました。
引きこもりの昼夜逆転。その中には深い理由があったりするんですね…。