【引きこもり】元引きこもり青年が創造する新たなVRビジネスとエンターテインメント
バーチャル空間で開催される会議や音楽ライブなどに、3Dアバターで参加できる画期的サービス「cluster」を生み出したのは、元引きこもりのオタク青年だった。
エンタメの世界を大きく変える可能性を秘めたビジネスで注目を浴びる経営者、加藤直人氏の人物像と「cluster」の展望を探る。
バーチャルイベント空間「cluster」を生み出したのが加藤直人氏だ。
同氏は京都大学で宇宙論と量子コンピューターの研究を手掛け、大学院まで進んだが1年で中退。
その後3年間引きこもり生活を送ったのちに起業という、変わった経歴の持ち主だ。
「昔からSFが大好きで、アニメの『ガンダムSEED』の主人公がイケメンオタクプログラマーだったのに影響されて、中学生の頃から独学でプログラミングを学びました。大学では宇宙と量子コンピューターのテーマで卒論を2本書いて、周りからはイカレてるなんて言われていましたね」
そんな加藤氏だが、大学院を中退したのは、遠い将来に向けた研究より、もっと身近に実現できることがないかと考えたからだ。
そこでいくつか企業を回ってみたものの行きたい場所は見つからず、結局、自宅で引きこもり生活を始めることになる。
「2012年当時はちょうどスマホが伸びた時期で、プログラマーとしてゲームの開発案件を受託して食べていけたんです。
2~3週間でゲームをつくって、あとは2カ月以上ゴロゴロ過ごすという生活を3年続けていました」(笑)。
食うに困らなかったせいか、この頃の加藤氏はビジネスに興味はあったものの自ら会社を興すという発想はなく、直接誰かと会って話したのも1年間で10人ほど。まさに完全な引きこもりだが、それでもストレスはあまり感じなかったという。
「インターネットがこれだけ発達していると、友達とは大体SNSで繋がっていたし、欲しいものはアマゾンで買えたし、調べたいことがあればグーグルがあったので、引きこもっている感覚はほとんどなかったですね」
技術ブログをキッカケにVCから声が掛かり起業
経営者になったキッカケは自身のブログだった。
開発しているゲームアプリの開発状況などを綴っていたところ、ベンチャーキャピタリストの木下慶彦氏から、会ってみないかとメッセージが届く。
木下氏からは、「なんでそんなに技術力があるのに引きこもっているの? 会社作ったらいいじゃない」と提案された。
そこで初めて「そうか、自分でやるのもありだなと気付いた」と加藤氏は笑う。具体的な事業内容に対してではなく、加藤氏のユニークさと技術力に惹かれて出資が決まるという珍しいケースとなった。
起業するにあたって、バーチャル会議室の構想は当初から持っていた。
快適な引きこもり生活の中で、いくつか感じていたフラストレーションの1つが、音楽ライブなどに行けないこと。
声優の水樹奈々さんの大ファンだという加藤氏だが、ライブに行くのにわざわざ出かけなければならないことが大きな苦痛だったのだ。
「物体が移動する瞬間が最もエネルギーを消費するんです。動かなければエネルギーを使わなくて済みますからね」
引きこもりでも情報やモノは届くが、体験は届かない―― そこに気付いた時に出会ったのがVRだった。これを使って音楽ライブができたらわざわざ出かけなくてもいいし、凄いことになる。
加藤氏の中で、事業の構想が固まっていった。
http://net.keizaikai.co.jp/archives/business_trend/33329 経済界から引用
エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。
引きこもりから起業。凄い転換です。でもこの方元々頭脳や技術は持っていたんですよね。それをブログで描いていて、目に留まったと。
引きこもりでも情報やモノは届くが、体験は届かない…これに気づいてVRへ。
VRの世界どんどん広がっていきますね。
ちなみに加藤さんの開発された3Dアバターで参加できる画期的サービス「cluster」はこちらのサイトで。
引きこもりとネットは相性が元々いいですからね。そこで出来ることは無限です。
眠っていた才能が開花したわけですよね。これは凄いことだと思います。
VRは最近出始めた技術。これからも発展していく分野だと思いますから、期待大ですね!