【引きこもり】ひきこもり25歳長男が「1人暮らし」提案 年収800万円は残り3年、両親の決断は…

期間限定で支援を検討

長男は大学まで特に問題なく進学しましたが、「授業がつまらない、分からない」という理由で友人と遊んだり、アルバイトに没頭したりするようになりました。
その結果、大学の授業に出席することが大幅に減り、ついには単位が足りず留年。
ショックを受けた長男は親に相談することもなく、大学を退学しました。
退学後は就職活動もアルバイトもせず、無気力な日々を過ごすようになったそうです。

そんな長男も20代後半になり、ひきこもり続けている状態に焦りを感じ始めたのかもしれません。
ある日、両親に向かって、「何かきっかけが欲しい。1人暮らしを始めて、現状を変えたい」と言ってきたのです。
両親は長男の1人暮らしを応援したい気持ちはあるのですが、一方で、どうしてもお金の心配が頭をよぎってしまいます。

母親は筆者に言いました。

「長男は無職なので、生活費などは私たち親が負担することになります。
主人はもうすぐ60歳で定年を迎えますし、いつまでもお金を負担することができません…」

母親の不安はもっともです。そこで、筆者は父親の収入について確認しました。
現在の父親の年収は800万円ほど。60歳で定年を迎えた後は継続雇用となり、年収は300万円台に下がってしまう予定とのことでした。
定年を迎える前までなら、何とか長男の生活費は負担できそうです。

筆者は次のように提案しました。

「例えば、『お父さまが60歳で定年になるまで、期間限定で1人暮らしをしてみる』ということはどうでしょうか?
60歳まであと3年ほどありますし、その間に息子さんに何か変化が出てくるかもしれません」

「そうですね。定年までなら何とか支援もできそうですし、長男にもそのように伝えてみます」

父親はそう答え、母親も同意しました。

両親と筆者で話し合ったところ、長男には月11万円くらいなら何とか支援できそうなことが分かりました。
ただ、この予算には家賃分も含まれています。家賃分を差し引くと、生活費はかなり厳しいものになってしまいます。

そこで、筆者は次のような話をしました。

「息子さんの国民年金保険料とスマホ代はすでに、同居状態の今でもご負担いただいていると思います。
したがって、この2つを除いて予算の内訳を立ててみて、その範囲内でやりくりをしてもらうとよいかもしれませんね」

「具体的にはどのような感じになるのでしょうか?」

「内訳は食費、水道光熱費、日用品(被服、雑費含む)、予備費くらいのざっくりとしたものでよいと思います。
実際に1人暮らしをしてみないと分からないこともありますし。内訳は息子さんご自身に立ててもらうようにしてください」

「分かりました。そのようにしてみます」

父親はそのように答えました。

筆者との面談後、両親から事情を聴いた長男は表のような内訳を立ててみました。
予算を立てた後、早速、長男と母親は物件を探しました。無事住まいも見つかり、こうして長男の1人暮らしが始まったのです。

 

思い通りにいかないことも…

長男が1人暮らしを始めて、しばらくの間は、長男と母親で毎日のように連絡を取り合っていました。
連絡を取ったときは、長男が率先して、自炊や洗濯、掃除、ゴミ出しをしている様子が伝わってきたそうです。
しかし、3カ月もたつと次第に連絡する回数も減り、長男の生活にも変化が現れました。

毎食の自炊が次第に面倒になり、自炊の頻度が落ちてしまいました。
今のところ、コンビニ弁当などの外食と、たまに自炊することで何とかしのいでいます。
当初、親子で想定していたよりも食費が2万円ほど多くかかるようになり、オーバーした分は親が負担しています。
洗濯は月に数回、掃除はほとんどやっていません。
弁当の空き容器やお菓子の袋、ペットボトルなどのゴミを部屋の至る所に放置している状態です。

心配した母親は月に1回、長男の自宅へ様子を見に行くようになりました。
部屋の中を見た母親は文句を言いたいのをぐっとこらえ、黙々と片付けや洗濯を始めます。
さすがに長男もばつが悪いようで一緒に手伝います。片付けが済んだ後は、小さな声で感謝の気持ちを伝えるようにもなりました。

「同居していた頃の長男は掃除などを全く手伝おうとせず、私が長男の部屋の掃除をしようものなら、ものすごい勢いで怒っていました。
それが今は掃除も手伝ってくれるようになったので、少しは変わったのかもしれませんね」

母親はそう振り返りました。

そのような暮らしを続けて半年が過ぎた頃。長男はフードデリバリーの仕事にチャレンジするようになったそうです。
今のところ、1日に1、2件なので収入は月2万円ほど。それでも、全く稼げなかった頃に比べれば大きな前進です。

体力や自信がついてくれば、ピザ店の配達の仕事もしてみたい」

長男はそのような目標を掲げました。

引用元↓

ひきこもり25歳長男が「1人暮らし」提案 年収800万円は残り3年、両親の決断は…

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。

引きこもりの人が一人暮らしをする…ものすごい挑戦だと思います。

期間限定とはいえ、「1人暮らしを始めて、現状を変えたい」…という気持ちが支えていたんでしょうかね。

自分を変えたい。その一存で。

期間限定の1人暮らしは、ままならないことも多いと思います。

今までやっててくれた事を全部自分でしなくちゃいけないんですから。

お金のやりくりもきちんとしなければなりません。

最初はがんばる!と始めた自炊もなかなか続かず、コンビニ弁当にお世話になりつつ、自炊する生活になり、

洗濯は月に数回、掃除はほとんどやっていなかったとか…。

こうなってしまうのもわかりますね…。

でも確実に1人暮らしをして変わったこと。

そのような暮らしを続けて半年が過ぎた頃。長男はフードデリバリーの仕事にチャレンジするように。

体力や自信がつけば、ピザの配達の仕事もしてみたいと。

ずっと引きこもっていた人が、アルバイトを始める。これは大きな前進ですね。ピザの宅配できるようになれるといいですね。

引きこもりの方でもこの方はまだまだ若いですから、人生リセットがすぐできたのでしょう。

ご本人も、ご両親もお若いですからね。

これからもこの方にはもっと前に進んでいって欲しいですね。いつかは親からの完全独立も念頭に。

 

 

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