【今日は何の日】5月30日
読者諸兄、いつも拝読ありがとうございます。長尾です。
今より1,201年前の西暦819年5月30日。日本で、空海が高野山において、金剛峯寺の開創に着手しました。
歴史の授業にも登場する空海は、唐……当時の中国に渡り、真言密教を修め、日本に広めた人物として知られています。そんな彼が真言宗布教の拠点として選んだのが高野山。そこに建立された金剛峯寺は、真言宗の総本山として名を馳せることになります。
さて、そんな真言宗を開いた空海ですが、『弘法筆を選ばず』『弘法も筆の誤り』などのことわざで知られる弘法大師とは、空海の諡号です。諡号とは、貴人の死後に贈られる名前のこと。今でこそ有名な弘法大師の名は、空海の入滅後に贈られ、広まったということ。『弘法筆を選ばず』は、実は誤りだとか、そういう話が出たのも、空海の名声がそれだけ高く、抜群の知名度を誇っていたという、証明になるのではないでしょうか。
