【今日は何の日】5月29日
読者諸兄、いつも拝読ありがとうございます。長尾です。
今より1,115年前の西暦905年5月29日。日本で、古今和歌集が完成し、時の天皇、醍醐天皇に奏覧されました。
古今和歌集は、国風文化の花開いた平安時代の勅撰和歌集で、歌を寄せた有名な歌人としては、紀貫之、在原業平、伊勢、小野小町などが挙げられます。当時において、古今和歌集は、天皇の勅命により作られることが権威の象徴であるとされ、今後の国家事業にさえなっていくことを確立した歌集でもあります。この古今和歌集に影響を受けた清少納言や紫式部なども、自身の作品でその存在を語っています。とはいえ、古来より『万葉集』を尊び、古今和歌集はそれに劣るという風潮も強く、総じた評価としてはあまり高くない、とのことです。
とはいえ、この歌集もまた、偉人の足跡、その残り香を後世に残す立派な証。古き良き平安の世に思いを馳せるのも悪くはないと思う、筆者です。