【今日は何の日】5月28日
読者諸兄、いつも拝読ありがとうございます。長尾です。
今より83年前の5月28日。イギリスでネヴィル=チェンバレンが首相に就任しました。
ナチスドイツの増長を防げなかったとか、まんまとヒトラーに騙されたなど、外交面では散々な評価のチェンバレンですが、こと国内内政においては優秀で、就任直後から、無制限に酷使されていた女性や子供の労働時間に制限を設ける法律を制定したり、有給休暇関連法案や家賃統制など、民衆に寄り添う政治を行っていた良識家であったようです。その良心につけ込んだのが、ヒトラーやムッソリーニ、という見方もできます。第一次世界大戦の爪痕が未だに色濃く残る当時においては、戦争への忌避は、当然の反応だったことが容易に想像できます。
こうした歴史上の人物を、別側面で見つめてみるのも、新しい発見があって、筆者はわりと好きだったりします。