【アルコール依存】飲む基準の低下
一般の人にとってアルコール依存のイメージというと、
「酒をくれ……酒をくれえええ!」
という感じで酒を飲まずにはいられない感じを想像すると思います。
しかし、よほど重度の人ではない限り、そこまでいく人はそれほど多くないのです。
大半のアルコール依存の人の症状は、
『飲む基準が果てしなく低い』
という形になります。
具体的に言うと、普通の人は仕事終わって夜になってから飲むようにするものですが、アルコール依存の人はその自制心がとても低いのです。
つい昼間から飲んでしまう。
バレなきゃいいと出勤前に飲んでしまう。
仕事中に他の匂いでごまかして飲んでしまう。
このような形でアルゴール依存が始まっていくのです。
むしろ、このように「気軽にアルコールに手が伸びてしまう」からこそ、アルコール依存は恐ろしく、そして完治しないとまで言われる理由なのです。
自覚していようかいまいが、『つい気軽な気持ち』で飲んでしまう。
ダメと言われていても『これぐらいならいいか』と飲んでしまう。
飲むハードルが限りなく低いので、それがアルコール依存を悪化させる原因になるのです。
そして身体や精神を壊して取り返しのつかない事になる。
表面からはわからないところにアルコール依存の魔は潜んでいるのです。