【アルコール依存】酒と鬱
こんにちは、エナベルで就労支援を受けているOです。
依然として断酒が続いております。
まず結論から言ってしまいますと、アルコール依存症の人はほぼ確実に鬱病を抱えていますし、またアルコールは鬱病の原因として大きな比率を占めています。
これは簡単な話で、アルコールを飲んでいい気分になったりするというのは、言ってしまえば日常生活でのいい気分をアルコールで前借りしているようなものですから。
アルコールが切れた後は、いい気分になった分、反動で機嫌が悪くなったりしますし、落ち込んだりします。まかり間違って酔っ払ってやらかした場合などは、その後悔で自己嫌悪に陥ります。
また二日酔いで気分が悪くなるのも精神的に落ち込んだりしますしね。
それで酒を控えられる人ならいいんですが、アルコール依存になる人は、また性懲りもなく気分がよくなるのが忘れられずに、またアルコールを摂取したりするわけです。
その結果、酒のんでいい気分→反動で落ち込むというサイクルの繰り返しで、さらに落ち込んだりイライラするようになり、「酒を飲んでいない時間が耐えられない」という状態になります。
これで立派なアルコール依存症と鬱病患者のできあがりです。
アルコールが入っていないと落ち込んだりイライラしていたり眠れなかったりするわけですから、立派な鬱病患者です。
ただアルコールで鬱状態から逃れているだけですから、なんらかの理由でアルコールが抜ければ反動で酷い鬱状態になるわけです。
アルコール依存症の人は、幻覚を見たり手が震えたりするのはよく知られていますが、それよりも前段階で、わりと深刻な鬱病をわずらっています。
アルコール依存症の人は大抵自殺未遂をやらかしたりするのもそのせいです。
アルコールが入っていないと、いやひどい状態だとアルコールが入っていても自殺念慮が出てくるようになるのですからかなり重篤な鬱病です。
ですから、アルコール依存は精神科医にかかって、鬱病の治療と平行して行わないと、ただ断酒するだけでは間違いなくまた飲んでしまいます。
私も何度か断酒を試みたことはありますが一ヶ月ぐらいで、自分の鬱状態に耐えられなくなって、また酒を飲み始めるようになっています。
現在は、断酒状態であるのを確かめてもらった上で、イライラや抑うつを抑える薬を処方してもらっているので、落ち着いていますが、やはり少しのプレッシャーで抑うつやイライラが出てきたりします。
アルコール依存は鬱の治療も同時に行わなければなりませんし、さらに多くの場合は肝臓などの内臓疾患の治療も平行しなくてはなりません。
ひと口にアル中と言いますが、わりといろいろな要因が重なっている病気ですので、何重にも治療が必要だったりする難病です。
甘く見ない方がいいですよー。