【アルコール依存】アル中は小説が読めなくなる?
こんにちは、エナベルで就労支援を受けているOです。
相変わらず断酒は続いております。
最近はだいぶ立ち直っておりますが、アルコール依存が酷かった時期はまったく小説を読んでいなかったというのがあります。
小説は書いていたんですけどね!
一見、矛盾するようなんですが、正確に書きますと「楽しむために文章を読む」ということができなくなるんです。
とにかくアルコール依存症になってみてわかりましたが、集中力を維持するのがかなり難しくなっていきます。これは酒を飲んでいないときもそうですし、飲んでいるときはもちろん集中力はでません。
もちろん、小説や仕事の文章を書くための資料を読んだりするときは、集中力をかき集めて読みこなしますので、別に文章が読めなくなるという所まではいきません。
しかし、娯楽としてはせいぜいサイトの短文を読むぐらいで、小説のような長文を楽しめるような精神状態や集中力が維持できなくなってくるのも確かです。
楽しんでいる余裕なんてなくなってしまうんですね。
ですから、義務感で読む資料や自分の文章などはなんとか読めるんですが、とてもじゃないけど楽しむために小説などの長文を読む気分にはなれないわけです。
ですから、ここ10年ぐらいは、ほとんど義務感以外では小説や本などは読んでいませんね、読んで楽しむという集中力や意欲が減退していくんですよ。
マンガなどはなんとか読めるのですが、小説のような長時間思考を楽しむために維持するということができなくなっていきます。
もう完全に、義務感や使命感とかでもないと、長編小説のようなものを読みたいという意欲がどんどんなくなっていくわけです。
アルコール依存の害の一つでしょうね、なんらかの理由がないと集中力を保つのがどんどん難しくなっていくというのは。
実際、酒を断って数ヶ月経ってようやく小説を楽しむ余裕ができました。
よくアルコール中毒になったりする作家が多いので、アルコールは「文学のスピリッツだ」とか言い出したりする人がいますけど、いやー、シラフの方が小説は楽しめますよと言いたくなります。
もちろん、依存しない程度に酒を楽しめる人なら問題はないんですけど、私のようにアルコール依存が進んでいくと、どんどん脳がアルコール漬けになって、思考力や集中力が衰えていきます。
まあ、アルコール中毒で死んだ文学者は、それこそ笑ってしまうぐらい多いので、「文学はシラフの方が楽しいよ」と言った方がいいと思います。
内臓の消化器官だけでなく、文章を消化していく脳内の器官も衰えていくと思います、アルコールって。
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