「うつ病」と誤診されて10種類以上の薬漬けに陥っていた会社員男性の”本当の病名”

なぜずっと薬を飲んでいても治らないのか

私のクリニックは、メンタルの不調によって休職を余儀なくされた人たちのリワーク(職場復帰)支援を専門とする心療内科です。
当クリニックには、長期間症状が改善せず職場復帰できない患者さんが数多く転院してきます。

ほとんどの患者さんが前院で「うつ病」や「抑うつ状態」などと診断され、抗うつ薬や睡眠薬を飲み続けている人たちです。
長期の服薬にもかかわらず、なぜ、改善しないのでしょうか。

理由を述べる前に「うつ」について簡単に解説しておきます。
憂うつ、落ち込むといった気分が強く、かつ持続していることを、日常的には「うつ」「うつ状態」と表現されますが、精神医学では「抑うつ状態」という用語を使います。
一時的な気分の落ち込みのような病的でないものと、認知症に起因する症状を除くと、抑うつ状態を示す病気は次の6種類程度に分類されます。

・双極性障害
・大うつ病(うつ病)
・抑うつ体験反応(神経発達障害との併存症として広義の適応障害を含む)
・症候性抑うつ状態
・統合失調症の抑うつ状態
・薬剤性抑うつ状態
じつは、抗うつ薬が効くのはこの中の「大うつ病(うつ病)」だけです。

しかし、抑うつ状態を訴える患者さんに対し、その状態だけにフォーカスしてうつ病と診断し、抗うつ薬を処方するケースが非常に多いのです。

 

安易に抗うつ剤を処方する医師、納得する患者

冒頭に記したような、他院で治療を続けながら状況が改善されず、当クリニックに転院してきた事例は、これまでに全受診者の3分の2ほどあります。
全受診者でも「うつ病」という診断のつく方はたったの2人でした。転院して来られた患者さんでうつ病の診断がつく方はゼロでした。

ほとんどの患者さんが、効かない薬を飲み続けていたことになります。
そして、薬には副作用があることを忘れてはいけません。副作用が原因で会社に行けなくなることもあり、こうなると抑うつ状態になったきっかけすらわからなくなってしまいます。

うつ気分を訴え心療内科を訪れる人はたくさんいます。
そして心療内科の中には、1日に30~40人という多くの患者さんを、1人当たり15分程度の短時間で「うつです」と診断し、すぐに抗うつ薬や睡眠薬を処方するクリニックもあります。
患者さんの方も、うつ病の診断書をもらい薬を処方されるとある意味で安心し、納得します。

うつ病ではないのに抗うつ薬を飲み続ける。しかし当然ながら効果はなく、副作用に苦しむことになる。こうして、治療が長期化するケースが多発するのです。

 

いつのまにか薬漬けに

非常に深刻な状態になることもあります。複数の医療機関で「うつ病」と診断されていた会社員のBさんのケースです。

最初にBさんが当クリニックを訪れたとき、私は衝撃を受けました。処方されている薬の量が尋常ではなかったのです。
多くは向精神薬で、まず抗うつ薬。それに「てんかん」の薬が3種類と、「非定型抗精神病薬」という統合失調症治療にも使われる薬が2種類。
さらに、今ではすでに販売中止になっている強力な催眠、鎮静作用のある「ベゲタミン」という製剤が2錠。

加えて睡眠薬や抗不安薬、薬の副作用による便秘を解消するための便秘薬まで含めると、合計10種類以上の薬を飲みながら仕事を続けていたのです。

これは通常あり得ないことで、薬のせいで病気になっているような状態です。
生きているのが不思議、といってもいいくらいです。
当然まともに仕事ができるわけもなく、物忘れをする、駅の階段でつまずいて転倒するといったことが続いていました。そして何年も、休職と復職を繰り返していました。

 

診察すると全く別の病気だった
結論から言うと、Bさんはうつ病ではなく、私は「双極Ⅱ型障害」と診断しました。

双極性障害は、一般に「躁うつ病」と呼ばれる病気です。「Ⅰ型」と「Ⅱ型」の2種類があり、Ⅰ型は躁状態が顕著に現れますが、Ⅱ型は軽躁状態程度の緩やかな山が長いため気付かれにくいという特徴があります。どちらも、うつ病のように原因がよくわからない病気ではなく、脳神経系のバランスが崩れることで発症するというメカニズムがわかっている病気です。

双極性障害の中でも双極Ⅱ型障害は、薬に頼らずに、医師の指導のもと生活リズムや運動・食事などの生活習慣を改善し、さらに認知行動療法などを根気よく行うことで症状を改善させることができます。少々時間はかかるかもしれませんが、寛解状態(病気による症状が好転もしくはほぼ消失し、医学的にコントロールされた状態)に持っていくこともできます。

Bさんはうつ病ではないのでまず抗うつ薬をやめ、気分安定薬1種類だけにしました。
あわせて睡眠薬も抗不安薬もすべてやめて、代わりに漢方薬を処方しました。

睡眠薬や抗不安薬、一部の抗うつ薬を中止すると「離脱症状」が生じます。
Bさんにも、異常な発汗、手や体幹の震え、強い不安やイライラが生じました。
イライラが私に向かい、「薬を飲んでいる方が楽だ!」と責められる日々がしばらく続きましたが、その都度、すでに回復してきた部分に目を向けさせ、勇気づけ、励まし、なんとか離脱症状の波を乗り越えました。

(中略)

うつ病と診断されやすい双極Ⅱ型障害
双極性障害のうちとくに双極Ⅱ型障害は、うつ病と診断されやすい病気です。
前医でうつ病と診断されて症状が改善せず、当クリニックに転院してきた患者さんのうち、6割以上の人が双極Ⅱ型障害でした。

以下のような報告もあります。

・うつ病患者の60%が、じつは双極Ⅱ型障害である。(Benazzi.2004)
・双極Ⅱ型障害の37%はうつ病と誤診されている。(Ghaemi.2000)
・双極性障害の77%が最初にうつ病などと診断されている。(ノーチラス会アンケート)
・正しい診断までに4年以上かかった人が51%いた。(同)
繰り返しますが、抗うつ薬が効くのは大うつ病(うつ病)だけです。何年も抗うつ薬を飲んでいて改善されていない人は、かなりの確率でうつ病ではないと断言できます。

あなた自身や周囲の人で、うつ状態に苦しんでいる人はいませんか。
うつ病と診断されて、何年も薬を飲みながら苦しみ続けていませんか。
もしそうなら、「抑うつ状態を示す6種類の病気」のことを思い出してください。
そして信頼できる医師のもと、症状と対処法をあらためて見つめ直してください。

https://president.jp/articles/-/47411 PRESIDENT Onlineより引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。

誤診で10種類以上の薬漬け!怖いです…。

全然治らないのに、10種類以上の薬を飲み続けなきゃいけないつらさ…。

私もあまりに強い抗うつ薬を処方されて、副作用で起きられなかったことがあります。

その時は、すぐかかりつけ医に行って変えてもらい、事なきを得ましたが、

全然うつ病が治らないから、もしかして違う病気?と疑ってセカンドオピニオン制度は使ってないですけど、

違う病院にかかったこともあります。

結局同じことを言われたので、うつが酷くなってるだけだ…って事になりましたが。

でもうつ病って誤診されやすい病なんですね。

双極性障害のうちとくに双極Ⅱ型障害は、うつ病と診断されやすい病気です。
前医でうつ病と診断されて症状が改善せず、当クリニックに転院してきた患者さんのうち、6割以上の人が双極Ⅱ型障害でした。

…とあるように、別段誤診が珍しくないと。

患者側から見れば溜まった物ではないですが、見分けるのが難しいというので…。

それに、ドクターから言われたら信じちゃいますよね…。苦しいから病院に行ってるので、そこでうつの診断受けたら「ああ、うつ病なんだ」、と。

そして心療内科の中には、1日に30~40人という多くの患者さんを、1人当たり15分程度の短時間で「うつです」と診断し、すぐに抗うつ薬や睡眠薬を処方するクリニックもあります。
患者さんの方も、うつ病の診断書をもらい薬を処方されるとある意味で安心し、納得します。
うつ病ではないのに抗うつ薬を飲み続ける。しかし当然ながら効果はなく、副作用に苦しむことになる。こうして、治療が長期化するケースが多発するのです。

こういう病院があるから、誤診は絶えないんですね…。

うつじゃないのに、効果のない薬を飲み続ける…。この負のスパイラルにはまりたくないですね。

そうなると医者選びが大切ということになるんでしょうかね?

そういえば、私の担当医が言ってたことですが、老人性うつ病と認知症は難しいらしいです。

どちらも同じような症状があるから、どっちだろう?と悩むと言ってましたね。

誤診はどんな病でも嫌です。

精神の病気じゃないですが、私胆石をずっと胃の病気だと誤診されて胃薬飲んでました。その後、違う病院で大手術受けることになりました(汗)

その病院調べたらスゴイ悪評価が…。毎日患者さんがクレームにくる病院でしたしね。病院選びに失敗した例ですね、コレ。

 

 

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