【引きこもり】日本初「ひきこもり白書」の1686人調査で判明、ひきこもる人の実像とは?

1686人の調査に基づく「ひきこもり白書」の中身とは?

6月30日、ひきこもる人やその関係者の当事者団体である一般社団法人「ひきこもりUX会議」(以下UX会議)は、1686人を調査しひきこもる人の実像に迫った、日本初の「ひきこもり白書」を出版した。

この白書は、UX会議が2019年に行った「ひきこもり・生きづらさについての実態調査」に寄せられた1686人の回答を基に、約46万字に上る自由記述の引用も盛り込んで、質的な分析が加えられている。

(中略)
関水徹平・立正大学社会福祉学部准教授と、新雅史・流通科学大学商学部専任講師の社会学者2人が監修を務めた。

「私たちが白書をつくることになったのは、ひきこもりの多様性について多くの方に知っていただき、ひきこもり像をアップデートしたいという思いからです。
46万字に及ぶ自由記述には、北海道から沖縄県まで全国の当事者たちの切実な声が詰まっていました。
中でも“安楽死”という言葉を10人以上の方が書かれていたのは衝撃でした。
みんな、言葉にできない複雑な生きづらさを抱えて一生懸命生きようとしているのです」(UX会議・林恭子共同代表理事)

「ひきこもり」というと、「働いていないから働く気がないのではないか」「怠けているのではないか」というイメージを持たれがちだ。
しかし白書では、現在就労していない909人(有効回答)に対し、過去の就労状況を複数回答で聞いたところ、「働いたことのない人は20.7%だけで、正社員や非正規雇用、自営業などとして就労経験のある人は約8割に上る」と指摘している。

「これから働きたいと思っている」と答えている人も約6割に上るなど、「ひきこもりしている人は全て働く意欲がない」というのは誤ったイメージであることも裏付けている。

また、全ての対象者(有効回答1516人)に生きづらい状況が軽減、改善した変化について尋ねたところ、ここでも認識を改めるべき重要な示唆が得られた。
「安心できる居場所が見つかったとき」と答えた人が全体の半数を超える50.3%と最も多く、「自己肯定感を獲得したとき」の45.8%、「こころの不調や病気が改善したとき」の44.9%がこれに続いた。一方で、従来の「ひきこもり支援」でゴールに設定されてきた「就職したとき」は、わずか18.3%。全ての選択肢の中で2番目に低かった。

さらに、行政機関の支援サービス、ハローワークや地域若者サポートステーション(サポステ)などの就労支援サービス、民間団体の支援サービス、医療サービスを利用したことのある人のうち、課題を感じている人の割合は8~9割に達した。自由記述には、「支援者の理解不足」や「解決策不足」「選択肢のなさ」「利用へのハードル」などの声が多く寄せられた。
従来から指摘されている「ひきこもり支援」の問題が改めて浮き彫りになった格好だ。

 

一方、UX会議が20年の年末から21年初めにかけてウェブ上で行った397人に対する緊急アンケート「コロナ禍におけるひきこもり・生きづらさについての調査2020」の結果も特別収録されており、その結果も興味深い。
同調査によると、「1年前にひきこもりではなかった」203人のうち、雇い止めなどの雇用悪化や、将来の不安が高まるなどの精神状態の悪化によって、「この1年でひきこもりになった」と答えた人は、全体の24.6%の50人に上ることが分かった。

同調査では、コロナ禍の中における精神状態の変化についても質問している。
「現在ひきこもり状態」にある229人のうち、「精神状態が悪くなった」と回答したのは、「どちらかといえば悪くなった」も合わせると63.8%。
「現在ひきこもり状態ではない」167人の52.7%と比べると、より深刻な影響を受けていた。

ステイホームによる家族間の緊張の高まりに加え、仕事がなくなるといった報道により「ひきこもりである自分が仕事に就くのはさらに難しくなるのではないか」という不安感にもつながっていると、UX会議では分析している。

自由記述には、「話す人がいない」「同じような経験をした人と出会う場がなくなった」などと孤立感や孤独感を深めている声が多かった。
UX会議の林共同代表理事は「コロナ禍で、弱い立場に置かれている人がさらなる困難な状況に置かれている」として、コロナが終息したとしても「ひきこもり状態にある人が、さらに厳しい状況になっていくのではないか」と懸念する。

白書を監修した関水准教授は、「ひきこもりだった人は元々、在宅中心に生活しているので、(責められなくなって)精神状態が良くなった人もいますが、それは一部でした。
実際には、少なかった外出頻度がさらに減った人や経済的状況が悪くなった人は、顕著に精神状態も悪化していることがデータで示されています」と説明する。

同じく監修者の一人である新専任講師は、「ひきこもる人の人数よりも、声の多様さに圧倒されて、分析するのに1年以上かかった。
ひきこもりという実像はさまざまな要因も含めて社会の問題であることを皆さんに伝え、新しいコミュニケーションをつくっていくことが今回の白書の最大の意味なのではないか」と話した。

https://diamond.jp/articles/-/275609 DIAMOND onlineより引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギのTです。

ひきこもる人やその関係者の当事者団体である一般社団法人「ひきこもりUX会議」が出した、一番新しいといっても過言ではない「ひきこもり白書」。日本初の出版です。

従来の引きこもりの話に加えて、コロナ禍でのひきこもりの話も入っています。

私たちが白書をつくることになったのは、ひきこもりの多様性について多くの方に知っていただき、ひきこもり像をアップデートしたいという思いからです。
46万字に及ぶ自由記述には、北海道から沖縄県まで全国の当事者たちの切実な声が詰まっていました。

「ひきこもり」というと、「働いていないから働く気がないのではないか」「怠けているのではないか」というイメージを持たれがちだ。

…このイメージを壊そうと。実際引きこもっている人は働いていた人の方が多く、様々な理由から引きこもってしまった…と。

「これから働きたいと思っている」と答えている人も約6割に上るなど、「ひきこもりしている人は全て働く意欲がない」というのは誤ったイメージであることも裏付けている。

こういうのも大事ですね。働きたくないというイメージがどうしても強いので、実は全然違うんだよ…という。

さらに、行政機関の支援サービス、ハローワークや地域若者サポートステーション(サポステ)などの就労支援サービス、民間団体の支援サービス、医療サービスを利用したことのある人のうち、課題を感じている人の割合は8~9割に達した。自由記述には、「支援者の理解不足」や「解決策不足」「選択肢のなさ」「利用へのハードル」などの声が多く寄せられた。
従来から指摘されている「ひきこもり支援」の問題が改めて浮き彫りになった格好だ。

これも知らなかった事実かもしれません。色々サポートを受けても、支援者、サポートが引きこもりの方とすれ違ってる感じ。

更に、その支援・就労サービス利用へのハードルというのもあるんですね。

私もずっとエナベルで就労移行支援を受けていて、途中で辞めてしまう人をたくさん見てきました。

エナベルは就労移行だけじゃなく、A型事業所も兼ねているので、そちらでも途中で辞めてしまう人を見てきました。

本人の期待したサービスとは違ったのか、それとも体力や精神力が続かなかったのか。他に理由があったのか。

そうすると、辞めた人たちは他の事業所に行くか、就業するか、引きこもりの生活になるか…。

せっかくエナベルで規則正しい生活を送り、工賃を得る…というループに入れたのに、途中でアウト。

すぐ辞めてしまった人も多いんですよ…。特にA型で。折角面接を受けて受かったのに…。うーん…難しいですね。

どうかその後、引きこもりに戻っていないといいのですが。

 

今はコロナ禍で、「1年前にひきこもりではなかった」203人のうち、雇い止めなどの雇用悪化や、将来の不安が高まるなどの精神状態の悪化によって、「この1年でひきこもりになった」

…という人も多く、益々引きこもりの問題を難しくさせてますね。

自由記述には、「話す人がいない」「同じような経験をした人と出会う場がなくなった」などと孤立感や孤独感を深めている声が多かった。
UX会議の林共同代表理事は「コロナ禍で、弱い立場に置かれている人がさらなる困難な状況に置かれている」として、コロナが終息したとしても「ひきこもり状態にある人が、さらに厳しい状況になっていくのではないか」と懸念する。

この問題については、コロナ禍だから余計酷くさせてる気がします。

今までだったら、当事者同士の会議とか居場所的なカフェもあったのに、コロナ禍で人と人との繫がりが一層希薄になりました。

ただでさえ孤独なのに、いっそう孤独感が強くなっていきますね。引きこもりの人はただでさえ孤独を抱えやすいのに、コロナウイルスは拍車をかけました。

「ひきこもりだった人は元々、在宅中心に生活しているので、(責められなくなって)精神状態が良くなった人もいますが、それは一部でした。
実際には、少なかった外出頻度がさらに減った人や経済的状況が悪くなった人は、顕著に精神状態も悪化していることがデータで示されています」

コロナウイルスは弱い立場の人を更に苦しめて、精神状態を悪化させた…。本当につらい現実ですね。

 

ひきこもりという実像はさまざまな要因も含めて社会の問題であることを皆さんに伝え、新しいコミュニケーションをつくっていく…

これが「引きこもり白書」を作って引きこもりの実情と引きこもりの方との新しい関わり方を作って、

社会問題になっている4070、5080問題に一石投じられればと切に思います。

 

 

 

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