【引きこもり】心理学から考える引きこもり傾向の人たちの攻撃性

家庭内暴力は起こしやすい

引きこもりの事例の多くで、家庭内暴力がおきているからです。斎藤環教授が書いた『社会的ひきこもり:終わらない思春期』(PHP研究所)でも、自身の臨床経験から半数以上のひきもり事例で、家庭内暴力や暴力以外の家族への攻撃性が認められたと書いています。

では、引きこもりの人たちの攻撃性は、どういったものなのでしょうか?

その参考になりそうな論文が、『ひきこもり傾向を示す青年の心理的特徴 ―誇大型・過敏型の自己愛および攻撃性との関連―』(塚田光太郎・寺田るみ子)です。大学生429人を対象に、引きこもり傾向の学生がどのような心理にあるのかを調べたのです。

その結果、引きこもり傾向の人たちは、一般的な傾向の学生より「短気」であることがわかりました。

その原因について、この論文は次のように解説しています。

「日常生活での不全感や、周囲に馴染めないといった欲求不満な状況が、ひきこもり傾向を示す青年の『怒りやすさ』を高めているのかもしれない」

つまり日常生活での葛藤が強いので、カッとしやすいというわけです。

家族と他者は違う

ただし引きこもり傾向と「暴力」との関連性は見つからなかったのです。他者に暴力をふるう心理状況ではなかったというわけです。

ただ、そうすると家庭内暴力をどのように考えるのかという問題が持ち上がります。このような疑問に、論文はつぎのような推測を示していました。

「実際場面で他者によって自己愛が傷つけられたとしても、その場で相手に攻撃性を表出することは考えにくい。むしろ、そういった日常場面で溜め込んだ鬱積や怒りを解消するために、家族に向かって攻撃性が表出される可能性も考えられるだろう」

家庭内暴力の被害を受け、引きこもりの息子を手にかけた元事務次官は、「川崎のような事件を起こさないか不安だった」と供述しています。しかし家族への攻撃と他者への攻撃は、外に出るのが怖い引きこもり傾向の人たちにとっては大きな違いだったのかもしれません。

他者からの評価に敏感

「他者からの評価に過敏に反応し、恥を恐れて人前に出ることを避ける傾向である『過敏型』の自己愛傾向が高いことが明らかになった」

と書いています。

しかも過敏であるがゆえに、相手のちょっとした行動をマイナスに考える傾向があるらしいのです。

「ひきこもりになりやすい人は、相手と『対話する関係』を築きにくいため、『相手は嫌がらせをやっているにちがいない』『自分ばかり我慢させられている』といった思いが一方的になり悪循環に陥る」

論文はこのようにも書いていました。

一連の事件で引きこもりの人が事件を起こすかもしれないと考えてしまうのは、おそらく考えすぎなのかもしれません。むしろ親の高齢化にともなう餓死をどうするのか、といった問題への対処が急がれるのではないでしょうか。

斎藤環教授は引きこもりの人たちの社会復帰は、働くことだと述べています。自意識に苦しめられ、ときに自分がつくりだした疎外感と戦っている引きこもりの人に今一番必要なことは、彼らが働くための就労支援制度を充実させることなのかもしれません。

https://blog.counselor.or.jp/family/f318 働く人の心ラボより引用

 

エナベルで就労移行支援を受けています、ウサギの方のTです。

引きこもりの人の攻撃性についての話です。

他人より家族に攻撃が向いている図がわかります。特に「暴力性」がない中、家庭内での暴力は繰り返される…

これも不幸な事件でしたが、家庭内暴力の被害を受け、引きこもりの息子を手にかけた元事務次官。「川崎のような事件を起こさないか不安だった」と供述しています。

よほどじゃなければあのような事件は起こらないと思うんですけどね…。あまりにも川崎での事件がショックだったから、引きこもりの息子を抱えた元事務次官は勇み足を踏んでしまったんでしょうかね。

上述されてるように、引きこもり傾向の人たちは、一般的な傾向の学生より「短気」で「日常生活での不全感や、周囲に馴染めないといった欲求不満な状況が、ひきこもり傾向を示す青年の『怒りやすさ』を高めているのかもしれない」…日常生活での葛藤が強いので、カッとしやすいというわけです。

それが外に向いたら…と引きこもりの息子さんを手にかけてしまったのかもしれません。

難しい問題ですね…。川崎のあの事件があっただけに…。

ここのページでは攻撃性よりも、餓死について心配していました。そちらの方が引きこもりの方には心配だと。

カッとなりやすいけれど、攻撃性は低い(家族に対して以外は)引きこもりの方々。

その辺を見極めていかなきゃならないですね・・・・

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