【エナベルの本棚】外れたみんなの頭のネジ  洋介犬

どうせみんな狂っているんだ! 外れたみんなの頭のネジ

主人公・ミサキは街に住んでいるみんなが少しずつ狂っていることに気が付いている。そして彼女にしか見えない謎の悪魔・べへりん。徐々に侵食してくる恐怖!一体何を信じて良いのか―… ホラー界の奇才が紡ぐサイコ×マッドネスコミック!!

https://ganma.jp/hazuneji

webマンガがメジャーになってきている今ですが、その中でも名作と言えるのがこの『外れたみんなの頭のネジ』です。

どこか狂った町の人々に巻き込まれていく主人公というホラーですが、どうにもこうにも私にはこれがホラーに思えないのです。

ホラーというより、現代の人間社会の本質というものがすでに、みんな狂っていて、辛うじて社会を動かすためだけに正気を保っているような……。

このマンガは、ちょっとだけ現代社会からみんなのネジが外れただけの世界。

そう『外れたみんなの頭のネジ』な藤子不二雄の「すこしふしぎ」のSFではなく

「すこしこわれた」だけの世界を描いているだけの、ごく身近にあるマンガだと思います。

そして、あまりにも短煮ありそうな恐怖なだけに、背筋がぞわぞわしていく……。

ホラーというよりも、そんなちょっとだけ壊れた世界を覗き見るようなワクワク感を感じてしまうのは私だけでしょうか?

確かに少し強烈なビジュアルはありますがホラー苦手な人でも読める感じの絵柄なので、むしろ「あるわこういうこと」「いるわこんな人」という感じで読んでいただきたいなとオススメしたいと思います。

 

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